Foto Anthem

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フィルムカメラは思い出のタイムカプセル:Leica MD Visoflex + Leitz Hektor 12.5cm F2.5

Leica MD Visoflex / Leitz Hektor 12.5cm F2.5 / ACROS 100

先日の Schneider Tele-Arton 90mm F4 の独特のベールを纏った写りを見たときに思い出したのが、本日のタイトルにある Leica のビンテージレンズ Leitz Hektor 12.5cm F2.5 でした。

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片やKodakの普及版カメラのレンズ、もう一方は高級カメラの代名詞とも言えるLeica Mシリーズ用のレンズですので擬える事はおかしな事なのかもしれませんが、あくまで描写の方向性が似ているというお話です。

Hektor 12.5cmの詳しい説明はまた別の機会にしますが、本日はHektor 12.5cmを久しぶりに使おうかと自室から掘り起こした時、驚いた事があったので記録しておきます。

 

部屋で見つけ出したHektor 12.5cmが装着されていたのは Leica Mマウントのフィルムカメラ Leica MDでした。何気にフィルムカウントを見ると4の辺りを指針が示しているではありませんか。もちろんシャッターを空打ちしてしまってカウンターがアップしている可能性もあるので必ずしも中にフィルムが入っているとは限らないですし、何よりLeica MDで撮影した自分の記憶が全くありませんw。

 

幸いな事に、自分は最近はフィルム写真撮影時にポケット手帳を持ち歩き、どのカメラに何のフィルムを装填し、どのレンズで何コマまで撮影したかを記録するようにしておりましたのでその手帳を探し当てて確認したところ、何台か撮影中で放置状態らしきものがあり、そのうちの1台がLeica MD + Hektor 12.5cmでした。いずれも記録された撮影開始日は約1年前でした。その頃は色々な出来事があった頃で、じっくりフィルム撮影どころで無くなり、仕舞い込んだまま完全に自分の記憶から脱落してしまっていたようです。

撮影記録を見てもまだ半信半疑だったもの、でダークバッグ(暗室作業を明るい室内で行うための、二重構造のバッグです)にレンズを外したMDを入れ、底蓋と裏パネルを外してごそごそ手探りでパトローネと露光面を触ってみると、確かに中にフィルムが入っておりました。

1年前、自分は何を考えて、何を撮っていたのでしょうか。撮り切って現像に上げ、封印されたままの思い出に会いに行かなければいけませんね。

Leica MD Visoflex と Leitz Hektor 12.5cm F2.5

記憶のブラックホールは吹き飛ばし、気を取り直して週末はフィルム写真散歩に出掛けましょうか。