Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

YASHICA ELECTRO35 MC:ヤシカコンテストで暫し昭和へタイムトラベル

ここ数日紹介してきた日本の老舗カメラメーカーYASHICAの最小の35mmカメラELECTRO35 MCですが、購入時に使用説明書と併せて、YASHICAが主催するフォトコンテストの応募券が綺麗に畳まれたまま同封されていました。

このフォトコンテストの応募券、令和の規範に則り取扱い説明書で少し隠して掲載していますが、大胆な写真がYASHICAカメラ購入者に対して、奮っての写真応募を呼びかけています。良く見ると「PHOTO BY K.SHINOYAMA」とあります。著名な写真家、篠山紀信氏によるポートレートのようです。きっとELECTRO35 MC開梱時のサプライズだった事でしょう。昭和のお父さん達は、折りたたまれた応募券を開いてお茶の間の家族に見せたのでしょうか。気になるところです。

ヤシカ・カラーコンテストは結構力の入った企画だったようで、年4回「フォトコンテスト」誌に掲載・表彰され、最高賞は賞金3万円(今の価値だと10万円くらい)と「お好きな所へジェット撮影旅行」(多分、国内航空便の往復搭乗券プレゼントの事?)と豪華な内容です。

 

ちなみに自分もELECTRO35 MC片手に「ジェット旅行」した経験があります。

YASHICA ELECTRO 35 MC / FUJICOLOR 100

結果が掲載されていた「フォトコンテスト」誌は今でも発刊されている「フォトコン」誌の前身だった雑誌のようですが、ネットで検索すると1990年くらいまではまるでアイドルグラビア誌のような表紙が続いている事が確認出来ます。そのアイドルグラビア路線から現在のフォトコン誌のような、ネーチャー系写真の表紙に変わって行ったのは1990年台のようです。平成が始まるのが1989年ですので、ちょうど昭和が終わりを告げて、平成の世に変わっていった時代に符合する変化だったと考えられます。それぞれの時代にはそれぞれの価値観がありどちらの時代が良いのか、と結論は出せないのですが、同梱されていたヤシカフォトコン応募券から、思いがけず昭和にタイムトラベルをした気持ちになりました

応募券を見ていると今からでもYASHICAにコンテスト写真を応募して良いような錯覚も生じて来ます。流石に令和4年現在では応募先の「株式会社ヤシカ カラーコンテスト係」は宛先不明で返ってきてしまうはずと考え、思い止まるのですが、ヤシカ本社が現在どうなっているのか一度訪問して確認してみたい気持ちはあります。もし訪問した場合は本ブログに記録するかも知れません。

YASHICA ELECTRO 35 MCに関する記録は当面、本日までとします。

 

本日のおまけショット

Nikon Coolpix S01 / ラフモノクローム