Foto Anthem

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世界最小AF 一眼レフPENTAX *istでフィルム撮影散歩(デジタル用100mmマクロとフジカラー100)

PENTAX *ist / D-FA 100mm F2.8 Macro / FUJICOLOR 100

前回 *ist をご紹介した時、まだフィルムカウントが「18」で現像に出せなかったFUJICOLOR 100がようやく撮影し終わり、現像とフィルムスキャンが完了しましたので、本日、使用感と併せていくつかの作例、感想を記録します。

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目次

使用感(フィルム機*ist とデジタル用100mmマクロレンズ組み合わせ)

まず最初に、*istにデジタル用 DFA 100mm Macroレンズを装着したバランスは良好です。自分の*istにはバッテリーグリップを装着している影響もありますが、DFA 100mm Macro自体がNikonCanonの同種のレンズに比べてもかなり小ぶりで軽量です。レンズ内駆動モーターやレンズ内手ぶれ防止機構を有していない事が逆にメリットになっていると思います。

DFA 100mm Macroに絞り環はありませんが、デジタル機と同じように、*istのモードダイアルを絞り優先(Av)に設定すれば軍艦部右側のダイアルを回すことにより絞り値が設定できます。

オートフォーカス速度はお世辞にも早いとは言えません。特にマクロレンズは合焦範囲が広いので、距離環の目盛りが被写体の距離と近くない場合は「ジーコジーコ」を繰り返してからようやく合焦する感じです。20年前のアマチュア用カメラのボディー制御AFなので仕方無いかなと思います。PENTAXの名誉のために付け加えますと、K-1Ⅱに装着した場合は、Nikon F5 くらいのスピードでしっかりと合焦する感じです。

ならいっその事、マクロレンズですし、MFで撮影する事に頭を切り替えても良いかもしれません。*istにはMFアシスト機能がついていますので、合焦部位の赤いLEDライト点灯とビープ音で合焦を教えてくれます。ただしファインダーはペンタミラーを使ったものなので、ファインダー像の解像度は「それなり」です。

それでは作例紹介に移ります。

作例

冒頭の写真、ほぼ最短距離で少しフォーカスを外してしまいましたが、フジカラー100でもこんな濃厚な色合いの写真が撮れるのですね。フォーカスが来ていて縦フレームにしたらちょとしたartisticな作品になりそうです。デジタルみたいにバシャバシャ撮れないのが残念w。

PENTAX *ist / D-FA 100mm F2.8 Macro / FUJICOLOR 100

こちらは白壁とのコントラストが目に入った何気ショット。野草は日本茜?詳細はわからずです。

PENTAX *ist / D-FA 100mm F2.8 Macro / FUJICOLOR 100

百日紅だったか。露光不足の影響か、濃い目の記憶色になっています。もっと淡い色だったと思います。絞り開放はソフトな感じ。

PENTAX *ist / D-FA 100mm F2.8 Macro / FUJICOLOR 100

ポートレートでのbokehは素直な感じです。

PENTAX *ist / D-FA 100mm F2.8 Macro / FUJICOLOR 100

撮り終えての感想

自分はシャッター音に続く、フィルム巻き上げ音フェチでありまして、今回の*istでの撮影時もシャッター音とワインダー音を聴くたびに、脳内快楽物質が放出されているのを感じました。最後、フィルムを撮り終えた後の、「ギュイイイーーーーーンッ」と蝉が晩夏に最後の力を振り絞って鳴いているようなフィルム巻き戻し音とその後に訪れる静寂も好きです。「あこれでひと仕事終わってしまったんだな」と。デジタルでは全く味わえない心情です。

写りと全然関係ない話にそれてしまいましたが、解像感や利便性、経済性、どれをとってもフィルム写真はデジタル写真に負けてしまいますが、アナログのフィルム粒子がもたらす柔らかさ、ノスタルジー、印象的芸術的な価値はこれからもフィルム写真に存続し続ける意味を与えるものだと思います。自分はどんなもので撮ろうが写真は好きですが、道具としてはスマフォよりも写真機、ミラーレスよりも一眼レフ、デジタルよりもフィルムが好みです。引き続き当ブログで色々撮影の記録が出来ればと考えています。

再び話がずれましたが、*istとD-FA Macro 100mm F2.8の相性は見た目も、操作性も、写りも、なかなか良かったです。今回は絞り開放での撮影が殆どですが、絞り込んでどうかとか、K-1と比べてどうかとか、また機会があれば紹介したいと思います。

本日のおまけショット

Nikon Coolpix S01 / ラフモノクローム