少し前に、フィルムが充填されている事に気がついていた Leica MD Visoflexですが、PENTAX *istに充填していたフィルムの撮影が終わり、ようやく出番となりそうです。
Leicaが1960年前後に当時台頭してきた日本勢に対抗して生み出したのが、フランケン型のMマウント一眼レフ M Visoflexです。Visoflexにはいくつかタイプがあり、操作法も若干異なっていて、シングルアクションのもの、ダブルアクションのもの等、まるでライフル銃の世界のようでオタク心をくすぐるギミックとなっています。詳細は省略しますが、いづれVisoflexについて本ブログで詳しく紹介できれば良いですね。今回は利便性に優れるシングルアクションのものを選択しています。
Visoflex - Leica Wiki (English)
Visoflex用レンズで自分の一番のお気に入りは Leitz Hektor 12.5cmです。 MD Visoflexに装着していよいよ撮影準備作業を始めるわけですが、このレンズは小型レンズにしては驚くほど重く、グリップの無いLeica Mではハンドリングは困難です。最初は下の写真のようなグリップ無しで持ち出していたのですが、最近は必ずしっかりとした金属製のグリップを装着するようにしています。
これでハンドリングの問題は解消するのですが、Visoflex+Hektor 12.5cmの重さに対して、そんな重い物の装着を想定して設計されていないMマウント側の問題が生じて来ます。Visoflexはマウントに装着したあと、上の写真の赤いマークの金属レバーでしっかりと留めるのですが、ぶらぶら歩行していると、しっかり止めていたはずのVisoflexが自身とHektorの重さに耐えられず、がたついてきてしまいます。
がたついたまま歩行を続けるとMD本体にも良くないのでその都度はめ直すわけですが、結構面倒です。ちなみに軽量のElmar 65mm/90mmレンズではそのような問題は生じません。Hektor12.5cmが重すぎるのでしょう。
この問題を解決する方法として、三脚穴を利用するストラップ用の金属プレートを利用しています。金属プレートを、ハンドグリップ底面とVisoflex底面と両方をしっかり固定する形で装着し、がたつきが生じないよう強度補強します。
これで撮影に必要な装備品の装着は完成です。たまにしか持ち出さないため、装備品を思い出しながら装着完了するまで結構時間がかかってしまいました。
ちなみにこの状態で総重量は2kg弱です。だいたいNikon D6と85mm F1.4Gレンズの組み合わせくらいの重量になります。しかも体積としてはLeica Visoflexの方が断然小さいため相当な重量感を感じます。レンズも含めて金属の塊であり、VisoflexとHektorを組み上げる時はその厳めしい出で立ちも相まって、いつも出撃準備の心持ちになります。
長時間の散歩で重量に負けないように、ストラップは幅広のものを取り付けます。
準備終了ですっかり気分は出撃態勢なのですが、この連休は、あいにくの台風14号日本直撃の模様。
どうやら出撃は先延ばしになりそうです。
本日のおまけショット