昨日に続き、デジタル EOS 原器とも言える初代 EOS 5D とLeicaのビンテージポートレートレンズ Hektor 12.5cm F2.5 for Viso の組み合わせによる作例を振り返りながら、Hektor 12.5cm F2.5の味わい深い写りを紹介します。
初代 EOS 5D って、今となっては完全にビンテージカメラの面立ちですね。2代目でロングセラーだった 5D Mark Ⅱからはぐっと洗練された雰囲気になるのですが、自分はこの重厚で少し鈍重とも言えるデザインが個性も感じ、お気に入りです。
発売時は40万円した初代5Dも現在中古で買うと大変安価だと思いますが、「ミラー落ち」の持病があるカメラですので(ミラーを留めている接着剤の材質が良くなく、ある日突然ポロリッとミラーが外れる)、中古で購入する場合、ミラー落ち対策済みかどうかは確かめる必要があります。
シャッターフィールとシャッター音はあまり官能的な部類ではなく、そこが欠点といえば欠点ですが、昨日も述べたように、スクリーンで拡大鑑賞しないかぎり写りは今でも一級品だと思います。
それでは作例の続きです。
咲き乱れる花々。このように、背景によっては少しザワつき気味でグルグル気味のビンテージレンズらしい写りになる事もあります。
桶に落ちる雫を狙って。合焦面の真ん中はいつもシャープです。
大中小様々なサイズの玉Bokehが綺麗。
モノクロームにするとシャープさが際立ちますね。5Dの性能も関係あるのかも知れません。NikonかPENTAXの一眼レフでも試したいと思います。
下の写真は少し絞って撮影したのですが、元のファイルでは恐ろしくシャープな写りで驚きました。Leica恐るべしと思った次第です。伊達に重くないですね。今とはガラスの素材が違うのかもしれません。
今回の組み合わせによる作例では5Dの性能に依るところもあると思いますので、早いうちにLeica MD Visoflexを持ち出して撮影再開し、現像したものを本ブログにアップしたいと思います。
撮影完了までの間に、NikonかPENTAXに装着して撮影した場合にはそちらを先にアップする可能性もあります。
Hektor 12.5cmはその外観、重量と触感、フィルムとデジタルでの写り、絞り値による変幻自在と、手放しがたい魅惑的なレンズと思います。
本日のおまけショット