久しぶりに超望遠マクロ仕様の PENTAX Q を持ち出しました。
夏に何回か紹介した、ADAPTER Q+ SMC D-FA Macro 100mm F2.8 の組み合わせで、35mmフルフレーム換算焦点距離 約460mmとなります。
今回お題は2つ、
①秋色をマクロで楽しむ事
②Special Custom Image 「九秋(KUSHU)」をQ7で疑似再現する事
です。果たして上手に撮れるでしょうか。
②の「九秋(KUSHU)」をQ7で再現する事については、もちろんQ7はK-1やK-3Ⅲではないので「九秋(KUSHU)」はカスタムイメージのメニューに無いのですが、「雅(MIYABI)」が比較的「九秋(KUSHU)」に近いカラーバランス設定であることは確認済みですので、「雅(MIYABI)」のパラメータを少しいじって「九秋(KUSHU)」っぽくしようという訳です。
Q7のパラメータ設定画面です。「雅(MIYABI)」のデフォルト設定です。
「九秋(KUSHU)」同様、マゼンダとグリーンの色が強いのですが、全体的に彩度が高めです。
そこでカスタム可能な限界まで彩度を下げました。
あと明度を若干低め、コントラストとシャープネスを若干上げました。
ここでK-1Ⅱの「九秋(KUSHU)」のパラメータがどうだったか確認してみます。
カラーバランスはちょっと異なりますが、似た傾向の設定になったようには見えます。
この設定で撮影に出掛けてきました。果たしてどうでしょうか。
作例
ウメモドキ。鮮やかな赤い実が特長ですが、やや朱色がかった抑えめな感じで写し撮りました。
超望遠マクロらしく、椿を超クローズアップ。いい感じの色合いですね。でも「九秋(KUSHU)」よりは鮮やか目に写っている気がします。
皇帝ダリア。見上げるような背の高い植物ですが、Q7ならここまでマクロ撮影できちゃいます。やや彩度低めですが、逆光対策のため露出オーバーで撮影したためか、結構普通な感じになりました。ミツバチくんまだ頑張っています。
紅葉した柏葉アジサイの葉脈をアップ。これは「九秋(KUSHU)」っぽいのかどうかはよくわかりません。
半逆光の紅葉。実物はかなり鮮やかだったので、抑えめの渋めではありますが、意外と鮮やかに写りました。
プラタナス(すずかけ)。意外と濃厚な描写。
ここから下2枚は疑似「九秋(KUSHU)」でなく、普通の「ナチュラル」で撮影したものです。
ヘクソカズラの実。ずいぶんな名称ですが、つぶすと臭いらしいです。
「ナチュラル」でも結構鮮やかに感じます。Q7は豆粒センサーなので、画像処理の基準が大型センサーとは違うのでしょうか。
「宇宙戦争」に登場しそうなセンニンソウの種。夏の間はジャスミンっぽくも見えるさわやかな感じなのですが、相当な毒草との事です。そこらじゅうに生えているので気をつけないといけません。種はたしかに妖しげな感じです。
考察
パラメータ設定画面では結構九秋(KYUSHU)に近く設定出来たかなと考えていたのですが、似た感じにするのはなかなか難しいですね。自分はFOVEON以外は後処理しない人なので、PENTAXのカスタムイメージはフィルム交換みたいな感じで楽しめるのがとても良いです。今度K-1Ⅱでも「雅」のパラメータをいじってみて、Q7との違いを確認してみようと思います。
本日のおまけショット