久しぶりに反射レンズ(ミラーレンズ)の写真をアップします。
これまで反射レンズを使っている方にお目に掛かった事がないのですが、自分、結構好きなんです。反射レンズ。
何より、反射レンズは小さい。
特にこのm4/3用 Tokina Reflex 300mm F6.3 はフルフレーム用の標準レンズくらいの大きさです。この写真のようにいつもハンドルで手にぶら下げて歩いています。
フィルム時代は暗いファインダー、低いISO、手ぶれする、と三重苦が揃っていましたので反射レンズの難易度は高かった事と思いますが今は EVF に画像コンピューティング、IBISの時代ですのでもっと復権しても良いのではと感じています。
もちろん、決定的瞬間を辛抱強く待ち続けるような写真撮影の道具としては全くそぐわないのはよく分ります。
一方で長時間テンポ良く歩き廻り、「おっ」と思った瞬間に「ササッ」と撮って立ち去るスタイルにはまあまあ合っているのではないかと考えています。Tokina Reflex 300mm F6.3での超望遠撮影はここ数日ブログにアップしていたPENTAX Q7+Kマウントレンズでの超望遠撮影よりも更にお手軽です。
等倍鑑賞して「解像していないっ」と憤慨する方にも向きません。レンズ内のミラーで2回反射していますので、*Dレンズをふんだんに使った長距離砲とは全く違う写りと思います。
小さい他にこのレンズの有用な特長としては結構寄れる所でしょうか。確か、1/2 倍程度までのマクロ撮影が出来るはずです。
上の2枚とももちろん手持ち撮影です。三脚で追い込んだらもっと良いのかもしれませんが、屋外でこの距離になると被写体ブレも大きいのでISO上げて高速シャッターで切り取るのが現代的な撮影法だと思います。
反射レンズで賛否が分かれるのがBokehの形状です。いわゆるリングボケ。
フォーカス外に光を反射しているものがあると必発の現象です。
自分は全く気にならないですし、むしろアートな描写として気に入っています。
もちろん背景と距離を考えて写せば、リングボケは目立ちません。
自分は手ぶれを防ぐためにこのレンズは ISO AUTO設定にしています。光量の足りない場面ではカメラ側でISO制御が入りますので若干のノイズは乗って来ます。m4/3なのである程度のノイズは許容しています。
近距離特化レンズではないので、遠距離の被写体もけっこう綺麗に写ります。
このレンズは残念ながら生産中止されてしまったのですが、最近同じメーカーから汎用Tマウント採用の反射式レンズが発売されているようです。
各社用マウントアダプターがありますので、自分もフルフレーム機での運用想定で欲しいなとか考えたりしています。でも自分の好きなM42マウント用アダプターがリストに無いのが残念な点でしょうか。