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意外と気に入る? Nikon 最後のコンデジ Coolpix A1000と付き合うための Tips

Nikon 最後のコンデジ Coolpix A1000。

オーナーに忍耐力を問いかけてくるカメラですが、連日 A1000 を使ってみてこのカメラを使うためのさじ加減が多少わかって来た気がします。少しでもNikoやかに付き合うためのtipsを記録しておきます。

 

A1000とつきあうためのTips

①等倍鑑賞はするな

デジカメの写真をPC画面上で見る事もあるかと思いますが、画像処理が進歩したとは言えA1000の画像センサーは一般的なスマフォのサイズと同じで1/2.3インチです。スマフォの写真は基本スマフォ上でしか見ないように、A1000での撮像をPC画面で等倍拡大鑑賞してはいけません。人の顔は離れて全体を眺めるのが正しいアプローチであるように。これはA1000に限らずデジタル写真全般に言える事ですけれど。

Nikon Coolpix A1000

EVFと背面液晶はマニュアルで切り替えろ

デフォルト設定はEVFと背面液晶での撮像表示はセンサーによる自動切り替え式ですが、撮影者の意思とは独立に切り替わるため結構煩わしいです。潔く、自動切り替えはキャンセルし手動に設定し直します。目的に応じて自分の意思でマニュアル切り替えする訳ですが、慣れればどうという事はありません。

③「クリエイティブスライダー」で自分の色を見つけろ

A1000には「クリエイティブスライダー」なる、Nikonなネーミングの機能があります。背面十時キーの右側、露出補正用の「+/-」キーを押した中に収まった、隠れ機能です。ここで「彩度」と「色合い」を設定出来ます。その日の天気や撮影意図に応じて、撮像画面を見ながら設定出来ます。A1000にはPENTAXFUJIFILMコンデジような素敵なカスタムイメージ設定がないため、後処理をしない自分には必須の隠れメニューです。

最初何も考えずにデフォルト設定でスマフォ写真っぽくなった十月桜も「彩度」と「色合い」設定を変更することで写真らしい仕上げで記録出来るようになりました。

Nikon Coolpix A1000 デフォルト設定

Nikon Coolpix A1000 クリエイティブスライダー設定後

③AFは二度目を狙え

AFは非常におっとりと動きます。そして良く外します。そんな時は慌てず騒がずもう一度、言い聞かせるようにシャッターボタンを押します。多くの場合、二度押し目で合焦してくれるはずです。そういうもんだと思えば腹も立たない(?)。A1000は Nikon 1ではないのです。

Nikon Coolpix A1000

④MFはあきらめろ

こればかりはNikonを擁護出来ないです。使えません。自分はお釈迦さまではないのであきらめました。AFモードと🌷モードを撮影距離で切り替えてAF機として使うのがA1000とつきあうコツです。

Nikon Coolpix A1000

⑤最短撮影距離を把握しろ

🌷モードによって近距離の対象物にもAFを合わせやすくなるのですが、ズームレンズの焦点距離によって撮影可能な撮影距離が変わります。なので、撮影距離に合った焦点距離を把握していないと、何度押してもAFが合わずにイライラがたまる事になります。

一眼レフのズームレンズの場合はマクロモードで撮影出来る焦点距離が決まっていたり、全域マクロモードだったりするのですが、A1000のこれは気付かないとストレスを感じる仕様です。逆に考えれば、色々と撮影者に仕様の理解と把握を求めるマニアックなカメラと言えるかも知れません。

Nikon Coolpix A1000

以上、色々と書きましたが自分はこのA1000 、最初の「何じゃこれっ」というイメージからは大分印象が変わって来ています。

センサーサイズの壁は乗り越える事は厳しいですが、Nikonが「コンデジ」に分類している巨大な P1000とは違い、A1000はなんとか「コンデジ」と呼ぶにふさわしいサイズに収まっています。それでいて35mmフルフレーム換算840mm もの超望遠撮影が出来るのですから素晴らしい事と思います。

Nikon Coolpix A1000

手ぶれ補正も良く効きます。ISO上限400にして、しっかり脇をしめて息を止めてブラケットモードで3枚づつシャッターを切れば、超望遠でも大概ブレの無い写真が撮影出来ると思います。

Nikon Coolpix A1000

広角は28mmまでなのでこれが24mmまで広ければもっと良いかなとは思いますが、もう二度とは発売されない種類のカメラと思いますので、良いところに目を向けて、工夫しながらつきあって行きたいですね。

何時でもどんな難条件でも素晴らしい撮像をしてくれるカメラも素晴らしいんだけれど、自分はまだ先でもいいかな。

Nikon Coolpix A1000