昨日半日以上をかけてデジタルカメラ達の棚卸しとバッテリー充電をしました。
そう言えばこれもCCDセンサーだったな!というカメラが次々と(w)。
それにしてもデジタルカメラのリチウムイオン電池達、機種毎に微妙にサイズや端子の場所が違い、他の機種に付けられそうで付けられません。今日の機種達では多少状況は改善したのでしょうか?主流となってきたミラーレスカメラ達って単3電池が装着出来るバッテリーグリップって皆無です。スペックは進歩してもモノ作りは退化しているのでは?と感じております。
さて、話を戻しますが、バッテリーをチャージして久しぶりに火を入れたカメラ達にはメモリーカードが差し込まれたままの機種も多く、再生ボタンを押すとどれも懐かしい景色が再生されます。
フィルムカメラから出てきたフィルムとは違って、デジタルの場合は撮影後一度はどこかで確認済みの写真ばかりなのですが、思わず再会した風景に暫しほろにが気分となりました。
そんなCCD機達を順繰りに持ち出し、しばらく撮影してみる事にしました。
本日からはまずNikon D70sです。
Nikon D70s
2005年4月発売。17年前(!)のカメラです。
ジウジアーロデザインの流れをくむ、いかにも当時のNikonらしいデザインで格好よいです。
「s」が付いているのは「D70」の改良版という意味で、背面液晶パネルが「D70」の極小サイズから少し大きくなって見やすくなっています。この頃はマイナーチェンジであっても目に見えた進化が見られた頃のようです。
軍艦部のレイアウトは基本的にその後の普及判のNikon一眼レフとも共通で、2000年頃にはNikon デジタル一眼レフのIdentityは確立していたようです。
画素数はたったの610万画素です。それでも3000x2000 pixelありますので、フルHD(1920x1080)で見る分には十分な解像度と言えます。
2000年頃のプラボディカメラに共通する問題点として、手軽に高級感とグリップ力を上げるために繁用されたウレタン塗装が経年で加水分解してしまい、ベトベトになっている機種が多いです。アルコールで拭き取って除去するわけですが、プラの地肌になりますので滑りやすくなってしまいます。10年も使われることは想定していなかったのでしょうね。
自分がこのカメラに合わせているレンズは2000年代に量産されたAFフィルム機用の安ズームレンズ、AF Zoom Nikkor 28-80mm F3.3-5.6 G です。キットレンズとして大量に流通したため今でも大変安価な中古品が手に入りますが、ニッコール千夜一夜でも紹介されているとおり、大変優秀なレンズです。
また、世界的なカメラ機材のレビュアー、Ken Rockwell氏もこのレンズを
”This dinky little lens performs so well that it's simply amazing.” と評しています。
こんな安レンズであっても写りは手を抜かない、Nikonの矜持が伺い知れます。
作例
もう冬なのに、コスモスが咲いていました。CCD的な写りになりました。このレンズ、マクロ的撮影もこなす万能レンズです。さすがキットレンズ。
単線の高架橋を見上げて。評判通りシャープな写りですね。
グラフィックデザインのような建物がありました。こちらもシャープに写っています。
わんことシルエット自撮り。もう少し絞り込めば良かったか。もう寒いので上着を着せて散歩しています。
地元の名も無い祠で。明条件下ではD70sのCCDとCMOSの写りの違いってあまり感じません。α-7やS3/S5 ProのCCDの描写とは随分違う方向性です。
一方で、ちょっと光量の少ない条件下だと明確に違った写りになってきます。
この辺りからは開いたタイムカプセル達。ひと昔前の料理本にあるような色合いですね。
わんこ、心なしか小さい?
いつの春でしょうか?カメラのカレンダーを再設定していなかったのでわかりません。
やっぱりこのレンズ、良いです。
暖かな日々が待ち遠しいです。