春のCCD祭り 第四弾は Nikon 最後のCCD機、D3000です。
このカメラは前回このブログで報告した通り、同時発売だった双子の兄貴D5000が既にCMOSセンサーを採用しており、極めてCMOSっぽい抑えめな絵作りをします。
自分の所有する幾多のCCD機のなかで、そういう特徴はD3000が際だっていると感じます。
今日も前回同様に Nikon F 用のビンテージレンズ、Nikkor-H Auto 50mm F2を装着しました。AFも露出計もAEも効きませんので、全てがマニュアル。ああなんて清々しい気持ちw。
さて、下の写真はRawファイルの素現像(上)と最も彩度の高い、カスタムイメージ「Vivid」のjpeg撮って出し(下)です。
「Vivid」がわずかに鮮やかな印象ですが、たいして違いを感じません。空の色は逆に薄っぽくなっていますし、他のCCD機達と違い、あくまで抑えめで、リバーサルフィルム的な仕上げは最初から目指していないのでは?と感じます。当時は「CMOS凄い!オワコンCCD!」って感じだったんでしょうか。
さて、こんなD3000を救うために、Raw Therapeeの出番です。
これ、これですね。CCD機に求めるリバーサルっぽさって。空はあくまで紺碧。ハイライトが飛んでるあたりもそれっぽい。
Velvia100はRaw Therapeeフィルムシミュレーションのなかでも最も彩度とコントラストの高い部類なので、FUJIFILMメニューの他の35mm版カラーフィルムのシミュレーション現像を比較確認してみます(ブローニー判フィルム、インスタントフィルム、高感度フィルムは今回は除きました)。以下、順番に貼り付けます。
「ASTIA」はFUJIFILM機内蔵のフィルムシミュレーションでも「ソフト」と説明されているとおり、彩度低めですね。
「PROVIA」は「VELVIA」と比べると地味なイメージだったのですが、こうやって他のフィルムと並べて比べると赤も緑も鮮やかな発色です。
「SENSIA」は今流行っている「クラシッククローム」系の現像で、渋めの仕上がりです。
「SUPERIA」はネガフィルムですので、確かにネガっぽい色合いに仕上がっていますね。この仕上げが好みの人も多そうです。
「Velvia100」は説明不要ですね。リバーサルっぽさの王道。
「Velvia50」は意外と抑えめな雰囲気ですね。
この中で選ぶとすれば、ネガフィルムっぽい「SUPERIA」も捨てがたいですが、やはりCCD機に求めるのはリバーサルフィルムの代替えなので、D3000用としては「Velvia100」か「PROVIA」でしょうか。
D3000の他の写真は次回アップ予定です。