LomoChrome Metropolis Tokyo Edition、前回はLeica MDでノーファインダー撮影でしたが、今回はファインダーが有るカメラで撮影する事にしました。
しかしそのファインダー、とてもユニークです。
そう。知る人ぞ知る、赤紫色のファインダーを有する唯一無二のカメラ、SIGMA SA-9です。
理由は良く分かりませんw。とにかくこの頃のSIGMAフィルムカメラ(SA-9&SA-7)は数年経つとすべての個体がこの色に着色するようです。FOVEONセンサーのカメラには同じような色のガラスカバーがついていますが、何か関係はあるのかな?
兎に角、覗くとそこは不思議世界。特に周辺部の色が濃いいので、空はいつも紫色に染まっています。Lomography にLomoChrome Purple という赤紫色世界に染まるアートフィルムがあるのですが、Metroplis でなく、そちらのフィルムをこのカメラに詰めるとファインダーで仕上がりイメージがつかめて良いかもしれません。冗談です。
そんな変わったカメラですが、軽いプラボディなのに最高速シャッターは 1/8000 秒!プロ機かハイアマチュア機並の仕様です。明るいSIGMA Artレンズでフィルム写真を撮るにはうってつけですね。
その一方で、露出補正の設定ボタンとフィルム巻き戻しボタンが同じ場所!にあります。これはなかなか撮影者の度胸を問うてくる人間工学ですよ。
息を飲みながらこのボタンで露出補正設定をしてみましたが、フィルムは無事、巻き戻しはされませんでした。何か設定をしてこのボタンを押した時のみフィルムが巻き戻しされるようです。仕様が分かった今でもこのボタンを押すとき少し鼓動が高まります。
グリップは深いんですが全体的に華奢なプラボディーなので、現在の重量級の ArtレンズがメインとなったSIGMAレンズラインナップとのバランスはあまりよろしくはないです。
でもきちんと超音波モーターのAFがきちんと駆動しますし、驚いた事にはレンズ内 OS(手ぶれ補正)も作動しました(写真のArt 50mmでなく、150mm MACRO)!
このあたり、SIGMA の良心を感じる事が出来ますね。
さあ、今回全て高性能のSIGMA単焦点レンズで撮影完了しましたが、LomoChrome Metropolis、どんな仕上がりになるでしょうか。