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なぜ令和にNikon D2 なの？
考えるところが有り、数年振りに Nikon D2Xsを引っ張り出しました。
現在のAPS-C フォーマット機の扱われ方を考えると、恐らくNikon最後の APS-C フォーマットフラッグシップ機となる記念碑的なデジタルカメラです。
令和にNikon Z9 が発表された時、初見で”フォルムとサイズ感がD2Xsに似てるな～”と感じたものです。D3やD4ほど仰々しくなく、ギュッと引き締まったグリップ一体型フォルム。自分は好きなんですよ、このジウジアーロデザイン。
17年前に生まれたデジタルカメラですので、令和の現在フラッグシップ機としての性能はとうに役割を終えています。造型の品質はD6に何ら劣るところがないです。
12.4メガピクセルでISO上限値は800（拡張増感は可能）、という事でどうにも使いあぐねて永年防湿庫で鎮座していたのですが、Nikon Z9にフォルムが似ていることからも再た使ってあげないとなーと考えていた時・・閃きました！
「低画素で弱い高感度性能って事はフィルムシミュレーション向き。つまりフィルムのプロ一桁機、Nikon F5 のデジタルエミュレータ機って解釈が出来るじゃないか！」
フルフレームのNikon D3の方がフィットするんじゃないかという考え方もあるかもしれませんが、D3だと高感度性能が良すぎるんですよ。あと、流石にデカ過ぎてF5って雰囲気に浸るには遠い気がします。ですのでD2の代りにD3/D4を手に入れる事はないでしょう。このサイズ感が良いのです。F5 よりも D2Xs の方が若干サイズが小さくて、重量も軽くなります。高速連続撮影はクロップ設定すると F5と全く同じ秒間8コマ撮影になるのも良い。F5でモードラを秒間8コマで咆吼させる機会なんかまずないですからね。4秒ちょっとで36枚撮りが終了しちゃいますからw。
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フィルム機 Nikon F5 のデジタルエミュレーターとするため、最高感度（ISO800）設定で撮影する
この考え方はNikon D70sの時に書いた事と同じで、敢えてデジタル的には避けている設定を積極的に使う、逆転の発想です。
D2Xs は拡張設定しない通常でのISO上限値は 800ですので、ISO 800で撮影しました。
まずは出掛ける前に、室内でわんこをパシャリ。
Raw現像は いつもの通り、Raw Therapee を使い、今回はISO 800つながりで KODAK PORTRA 800 を選択して現像しました。ちょっと粒状感は弱いですが、普通のデジタル写真とは違う、フィルムっぽい感じが表現出来ていると思います。モノクロ現像する場合は拡張設定を使って ISO 1600 で撮っても良いかも知れません。
暫く散歩に出ていない間に、いつのまにかアジサイの季節になっていました。TAMRON の SP 45mm VC、D2Xsでも手ぶれ補正が効くんですが、開放F値は1.8ですし、ISO 800 での撮影だと室内含めてまず手ぶれ補正の出番はないですね。
公園の遊具ってなぜか撮りたくなります。遠いあの日への郷愁かな？
路傍の綺麗な花。名前は判りません。
これは菖蒲かな。1.24メガピクセルは伊達ではないですね。光線の状況が良いとISO 800でも綺麗に写ります。プログラムオートで相当絞り込まれているので、という理由もあります。NDフィルター付けて絞り開放だともっとふんわりと写せたかもしれませんね。NDフィルターを買わないと、です。
TAMRON SP 45mm VC って結構寄れます。APS-C クロップが効いてマクロ的撮影もこなせます。
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ちなみにデジタル撮影すると・・
ちなみに普通に ISO 100 でデジタル写真として撮って出し撮影するとこんな感じ。まあくっきり綺麗ではあります。
最後はわんこで締めくくり。
D2Xs、これで明確な持ち出し動機が出来て良かったと思っています。これからも F5 エミュレーター機として使いたいと思います。もちろん本家の方も使いますョ。
