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映画 「Civil War」のリアリティーとファンタジー

映画「Civil War」の感想です。

キャプテンアメリカチームとアイアンマンチームがスーバーバトルするやつではなく、パラレルワールドでのアメリカ内戦を描いた映画の方のお話です。

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アメリカでの評判と異なり、日本でのレビュー評価は決して高く無かったようです。肝心の内戦の詳細がほとんど何も分らない事で戸惑った人のレビューが多いみたい。

この映画の本質は戦闘のリアリティーではなく人間のリアリティー

もちろん銃撃戦や残虐なシーンはあります。

内戦はアメリカ合衆国というよりも東ヨーロッパや中東辺りを彷彿とさせる感もありますが、あくまでパラレルワールドアメリカを舞台にした物語として観るべきだろうと思います。制作陣には戦場フォトグラファーが関わっているのは確実で、彼らが観てきた他国での悲惨な経験が投影されて描かれていると観るべきです。

ネタバレなので詳細は書きませんが、戦闘そのものでなく、人の狂気と人間の成長と輪廻、そのようなテーマで描かれています。そこが見えないと「何これ?」となってしまいます。

陰の助演の写真機材達

この映画は一般的な戦争映画でなく、戦場フォトグラファーが主役の空想映画ですが主演の二人の女優が使っている写真機はリアルなものです。マグナムフォト所属のレジェンドフォトグラファーが使っている機材は Sony α7R (Ⅳ?)+TTArtisan マウントアダプター+Leica Summicron 35mm。 一方でレジェンドに憧れる女の子は父親の Nikon FE2 + Ai Nikkor 35mm F2。奇しくも同じ画角のMF レンズの LeicaNikon、そして現代を象徴するカメラSony α7。デジタルとフィルム。若い女の子は目前のレジェンドフォトグラファーの輪廻であり、デジタルに置き換えられたフィルム、そして現代の覇者Sony。写真マニアにしか分らないこだわりですが、なかなか深いぞ。と思います。

美しい映像

撮影の多くのシーンにビンテージレンズを使っています。もしかしたら全てがオールドレンズでの撮影かもしれません。独特のフレアがかかったり、虹色ハレーションがかかっているシーンが多いです。芸術的な写真や映画が好きな作り手が撮影陣に関わっているのは明確です。女の子の撮影したモノクロ写真はデジタル写真を処理した感じで少しリアリティーに欠ける感じがしました。

何度も観たい映画

写真好きでフィルム現像、焼き付けを経験した人間であれば撮影機材やエンディングだけでももう一度観たい、と感じると思います。あと、音楽も微妙に狂気とポップが共存していてもう一度聴きたくなる映画でした。多分、再た観ると思います。