邦題は「リー・ミラー 彼女の瞳が映す世界」と説明調ですが原題はシンプルに「LEE」。
Lee Miller という、実在した第二次大戦時の戦場フォトグラファーの実話を元に作られた作品です。
主人公の Lee Miller を演じているのは「タイタニック」で有名になった女優 Kate Winslet。Winslet 女史は 本作の制作にも関わっているようで、Lee Miller 自身が女性ファッション誌「Vogue」モデル出身であり、かつ Vogue誌 派遣フォトグラファーであったという事もあってか、全体としてフェミニスト視線がちりばめられた作風でした。
「Vogue」誌は本作のスポンサーでもあるようです。
概要
・第二次大戦のヨーロッパ戦線に初の女性戦場フォトグラファーとして従軍した 元 Vogue誌 モデル Lee Miller の実話に基づく。
平和で芸術的なフランス時代→独軍の空襲にさらされるイギリスへ→女性差別に抗いながら英国Vogue誌 戦場フォトグラファーに転身→フランス戦線からアウシュビッツ、ベルリン攻防戦まで従軍し、ヒトラー自殺後の私邸にも潜入、数々の歴史的な写真を記録、しかし帰国した彼女を待ち受けていたものは・・。
・男性戦場フォトグラファーが皆耐久性や速射性に優れた Leica を使っているのに彼女だけが平和なフランス時代から使っていた ラージフォーマットの二眼レフ(Rolleiflex 3.5)を使っていたのが印象的。
・物語は年老いたLee Miller の自宅を訪問した男性記者とのインタビューと、第二次対戦時の記憶映像が交互に切り替わる形で進むが、ラストで Lee の人生全体が解き明かされる事になる。
感想
Lee Miller が少し前に鑑賞した「Civil War」の主人公の一人、レジェンド女性フォトグラファー Lee のイメージベースになっている事を知り、本作を観に行きました。この映画で描かれた時代・世界と今とが変わったのかというと、結局戦場においては今も変わってはいない気がするのが人間の本質を垣間見る気がします。
映画はやや緩慢と感じる時間もありましたが、創作でなく実録物なので仕方ないかと思います。芸術界出身のフォトグラファーなので時々作品風の写真を撮っていた辺りが「らしく」感じました。
