先日 Lomography の Metropolis Tokyo Edition を現像スキャンした時に思い出したフィルムがありました。かわうそ商店という北海道の写真フィルム屋さんが発売していたベスト判(127判)カラーリバーサルフィルム ReraChrome です。
今日かわうそ商店のサイトで調べてみたところ、残念な事に販売は終了してしまったようです。原材料が無くなったとの事です。
このフィルムは何年も前に撮影したきりになっておりましたが、かなり黄味がかった色合いに仕上がる、不思議な雰囲気のフィルムだった記憶があります。
幸いまだ冷蔵ストックが幾分かありますので、再び使いたい気持ちが芽吹いています。以前撮った写真はどうだったでしょうか。YASHICA のYASHICA-44(初代)とTOPCON のPRIMO-JRで撮影したかと思います。この2台とも程度使用感がある個体でしたので、気兼ねなく良く持ち出していました。どちらも大変良く出来たカメラです。YASHICA-44なんて某国のカメラにそっくりですw。
兎に角ベスト判の二眼レフって小さくて可愛いらしいので、デジタル機との二台持ちでもさほど写真散歩には苦になりません。以前はデジタル機と二眼レフって好きな取り合わせでした。小さくても当時のカメラは金属の塊なのでそれなりの重量はありますが。
TOKYOオリンピックの旗だけがむなしく翻っていた頃の写真ですね。今改めて見ると、自分の中の記憶以上に「黄色っ!」という印象ですね。そしてハレーション起こしたコマはコントラストもかなり弱めですね。旧いレンズなのでフードを付けていてもレンズを空に向けるとだめでした。もしかするとフィルム期限切れの影響も出ているかもしれませんね。いずれにしろ、ずいぶん Metropolis Tokyo Edition ともまた違った写りでした。
黄色いフィルムで撮る黄色いお花。
二眼レフって基本寄れない機種が多いですが、このPRIMO-JRは珍しく60cm近くまで近接撮影が出来ます。ただ近接撮影はParallaxがかなり大きくなるので、上の写真のようにフレーミングを失敗したりしますw。
でもそう言えば、このPRIMO-JR、自分で分解整備・清掃をした事を忘れていました。なのでベストな状態の写りではないのは確かです。
こちらは最近新品で買ってきたかのようにも見える、PRIMO-JRの兄弟モデルのSAWYER’S MARKⅣです。もちろん60年前のカメラで、中身はPRIMO-JRと全く同じの輸出用モデルです。ReraChromeの残りのストックは、完調なこちらの機材で撮影して Topcorレンズの真価を確認しなければいけませんね。
YASHICAで撮ったこちらの写真は全体的に黄みがかってはいますが、破綻のない写りですね。こちらが本来のReraChromeの写りかもしれません。フラッシュを焚いてますね。
そういえばなんかこんな事もやってましたね。
露出失敗+フィルム穴開き。YASHICA-44で撮影した方はフィルムの写り自体は悪くない印象です。やはりMetroplis Tokyo Efitionと写りは結構違いましたね。
127フィルムってサイズが特殊で一般のラボでは現像受け付けないですし、現像後のスキャンも一苦労です。でも懲りずにストックしていた最後のReraChrome達で撮影に出掛けたいものです。