Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

心躍るSpring は PENTAX ハーフカメラ発表 ♪ からの~ベスト版二眼レフ! ①

PENTAX TKOさんのフィルムプロジェクト最新ビデオでのメッセージ、「皆さん、アナログ写真は絶っ対に、途絶えません」。

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うん。TKOさんは正しい。自分もフィルムをいつまでも冷凍保存してるようではダメだなという事で、久しぶりにフィルム撮影をスタートする事にした。

まずは、12月に撮影するつもりで解凍したまま3ヶ月放置していたw 127フィルム、いわゆるベスト版フィルム。かわうそ商店の RERA Chrome 100。黄緑っぽいレトロな色合いのポジフィルムです。

ベスト版カメラは二眼レフばかり色々とあるんだけれども、その中で一番優秀なトプコンPRIMO JRの北米仕様の SAWYER'S MARK Ⅳを選んだ。F2.8の明るくて寄れるレンズ、セルフコッキング(巻き上げとシャッターチャージが一操作で完了する機構)、絞り値とシャッタースピードが一度にわかる確認窓、などとても使い安い。

フィルム室の圧着板も大変美しく、かつしっかりした作り。

レンズ口径が大きくビュー側とテイク側のバヨネットが接近しているため汎用のBAY-1バヨネットフードは装着出来ず、上の写真のように干渉する部分に切り欠きのある専用フードしか装着出来ない。Rolleiflexみたいでカッコ良ろし。

ビュー側レンズの上にはシャッタースピードと絞り値の情報窓がある。これは地味に便利。

127フィルムはブローニー版フィルムと同様、35mmフィルムのようなカートリッジ式パトローネではなく、軸に遮光紙とフィルムを巻いただけの単純な構造。なので明るい場所での取り扱いは厳禁。上の写真は暗い場所でISOを上げて撮影したもの。

上の写真がフィルム室の巻き上げ側の巻き上げ軸。ここにスプールと呼ばれる127フィルムを巻き取るための軸の先端の切り欠き部分をはめるわけです。

①フィルムの帯シールを開封して、遮光紙先端部分を空の巻き取り側スプール軸に差し込み、少し巻き付けて(外れないくらいまで)

②巻き取り側スプールの切り欠き部分を上の写真のフィルム室にうまい具合にはめ込んで、反対側もカメラの固定用軸を引っ張りながらうまい具合にはめこんでパチッと留める。

③フィルム側のスプールを巻き上げ側と反対側のフィルム室にうまい具合にはめ込んで固定する。

④カメラの巻き上げレバーを少し動かしてフィルムのたるみを無くして裏蓋を閉じてロックする

といったステップでフィルム装填するわけですが、カメラもフィルムもブローニー判にくらべてちっちゃいので、慣れないと結構大変な操作でして、明るい場所での事前のイメージトレーニングは不可欠です。本番は暗い場所で装填するので、手探りでも操作出来ないとまず無理です。

ベスト版って本来女性用のカメラだったみたいで当時のパンフを見ると大体女性が操作してます。当時はそれしか選択肢が無かったとはいえ、これを使いこなしていた女性達を尊敬します。

 

フィルムの遮光紙背面には暗号が色々プリントされていて、この意味を知っておく必要があります。上と下を向いている三角形は最初、フィルム装填時にここまでをフィルム室のマーカー位置に合わせて、フィルム室を閉めなさいという印。

→マークはのぞき窓の位置の種類に合わせて複数あるけれど、これが見え始めるまで空送りと空シャッター切ってね。という印。これは遮光紙に貼り付けてあるフィルム本体がシール位置を除き、ちゃんと現れる位置ということ。

・マークと数字が場所を違えて印刷されているけれど、中央の3カ所は4cm×6cmの横長フレームで8枚 撮影出来る、本来の意味での「ベスト版」カメラ用(大概は折りたたみ式でポケットに収納出来る蛇腹カメラスタイル)、一方、端っこの短い間隔の数字が スクエアフォーマットの4cm×4cm(多くはこのPRIMO JR (SAWYER'S MARK Ⅳ) のような二眼レフスタイル)で12枚撮影出来る。なので、PRIMO JR (SAWYER'S MARK Ⅳ)の背面の赤窓からは4cm×4cm用のフィルムカウント値は全く見えず、4cm×6cm用のフィルムカウント値しか見えないという不思議な仕様となっている。

この情報はフィルムを感光覚悟で引き出さないとユーザーは知り得ないので(現像に出したら遮光紙は回収されちゃうので目にすることはない)、かわうそ商店さんはこの情報は説明書き、あるいはホームページで解説しておくべきだと思うけどな。

 

書き疲れたので、本日はここまで。

PRIMO JR / RERA Chrome 100