Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

Film Photography 閑話:Kodak Color Plus 200 / Rollei Retro 80S

フィルム写真に関する無駄話、本日はKodakとRolleiのフィルムで。

デジタル化以前に写真が好きだった人にとって、フィルムと言えばまず Kodakでした。日本全国津々浦々、どこにでも見かけたフジカラーのお店(これもめっきり減ってしまいましたが)とは別に、小さな街にも Kodakの黄色い看板を掲げた専門ラボを良く見かけたものです。

これは先日、購入申請から3ヶ月越し(!)で入手した Kodak の現代のベーシックフィルム、Kodak ColorPlus。中身はほぼ Gold 200で、低コスト生産の発展途上国向けバージョンだとか・・。Kodak の公式ホームページにも出ていない謎フィルムです。

imaging.kodakalaris.com

同じようなKodak の謎フィルムとしてProImage 100があります。どちらのフィルムもかっては”正規の”Kodak に比べて安価な販売だったのですが、世界の混乱に乗じて価格は乱れて、Gold 200よりも高い価格で売っているショップもありますので、市場価格調査は重要になっています。この20年ほどでの日本の競争力低下で、かっての「発展途上国」との購買力の差が左程無くなってきているのかも知れません。

某大手カメラショップでは今でも不当ではない価格で購入受付ていますが、自分のように何気にクリックしてしまうと届くまで何ヶ月も待たされる場合もありますので、注意が必要です。しかも「在庫切れです」とは掲示してくれていません!まあ届かないよりはマシか・・と、時勢に合わせた諦観というか寛容というか。デジタル写真という本流、さらにはスマフォ写真という更なる本流があるほんの端っこの趣味の世界ですから、入手できるだけでありがたい。と思わないといけません。

 

さて、 Rollei Retro 80S です。あの Rollei の名を冠したモノクロームフィルムです。そして ISO 80という、何かこだわりのありそうな仕様。

かのRolleiflex や Rollei 35mm で有名な Rollei は確か経営破綻してとっくに無くなっているので、このRollei がいかなる Rollei なのか、自分にはわかりません。

なのでてっきり先入観で、「どうせ商標ロゴを買い取った中国メーカーの怪しげフィルムじゃない?」と思ってパッケージを見ると、なんとRolleiの本国、ドイツのメーカーのフィルムようです(製造はチョコレートが有名なベルギー)。購入元(だったはず)のかわうそ商店のサイトで確認すると、「近赤外線までの感色性能を有している超微粒子フィルム」との事です。これは写りの仕上がりが楽しみなフィルムです。

 

なぜこのフィルムを今日のブログで取り上げたのか?ですが理由は2つあります。

一つ目は、次なる使用期限切れのフィルムがこれだったからw。

二つ目はより重要な理由ですが、先頃日本初のモノクローム専用機を発売したPENTAXですが、KPの時代にアサヒカメラ2019年5月号でそのモノクロ性能が絶賛されていた事は既に先日のブログで記載した通りです。自分も漠然と、「モノクローム専用機はまだ自分には早いので、それじゃ自分はKPをモノクロ専用機として、練習しようかな」と考えていました。

foto-anthem.hatenablog.com

アサヒカメラ同号で特集として比較されていた厳選モノクロームフィルム10本に 今日紹介したRollei Retro 80S が含まれていて、KP のモノクローム性能の講評では、「Rollei Retro 80Sに通じる、長波長側に伸びた感色性を示す」と書かれていた!なんという偶然でしょう。

 

当分、35mm判のモノクロームフィルムは Rollei Retro 80Sで、そしてFoto Anthem的モノクローム専用デジタル機は PENTAX KPで、とひっそり高らかに宣言するわけです。