RICOH IMAGINGからの PENATX K-3 III モノクロームモデル発売発表が思ったよりも早く、喜びと驚きを感じています。しかもこのカテゴリーを独占していた LEICA のM11モノクローム発表にぶつけての発売発表、LEICAも少なからず衝撃だったのではないでしょうか。
自分はカラーフィルターの無いFOVEONセンサーこそモノクロ写真に適していると考えてモノクロ写真は良くSIGMAカメラで撮影していたのですが、考えてみるとモノクロ写真らしさって色だけではなくてモノトーンの世界での階調表現も重要で、更にはフィルム写真に寄せて楽しむ場合は粒状感だったりも重要かもしれません。
つまりはセンサー性能に加えて、カメラ本体での画像処理性能もモノクロ写真としての仕上がりの良さに影響すると考えられます。
アサヒカメラがまだ紙媒体で出版されていた頃の2019年5月号に、モノクロ写真のバイブルとも言える特集がありました。
題して、『「攻め」のモノクロ写真~安易に「モノクロ」を選んでいませんか? 』
特集は著名な写真家達によるモノクロ写真、モノクロ写真を撮る時の姿勢の話から始まり、厳選10本のモノクロフィルム撮影比較テストで読者を唸らせたうえで、フジのNEOPAN 100 ACROS vs フィルムシミュレーション ACROSで箸休め、そして最後はデジタルカメラ9機種のモノクロデジタル比較撮影テスト!
その9機種による撮影比較の講評で特集は締められるのですが、恐らくは特記すべき特徴があった順番とおもわれるのですが、9機種のトリを飾ったのはかの LEICA Mモノクローム(Typ246)ではなく、PENTAX KP!!
「・・意図か天然か、わからないが天才肌のモノクロ性能だ。」と絶賛されています。
シャドー側の階調を積極的に拾いにいっていたのはLEICA と PENTAXだけだったようです。
一昨日のK-3 IIIモノクローム機発売発表のニュースを見るにつけて、「当時から確信だったんだね、おめでとう」という気持ちを感じます。
恐らく世界中の多くの愛好家にモノクロ写真とは何なのかを教えてくれる歴史的な機種になるものと思いますが、自分はまずはアサヒカメラで絶賛されたKPのモノクロ性能を追体験するところから始めたいと思います(K-1 や645Dも同じ特性?)。