前回に続いて発売当初に KODAK ブルーや OLYMPUS ブルーとも評された OLYMPUS E-1 を持ち出した。
前回は ISO 設定を室内用の400のままで撮影してしまい、ノイズのリカバリーに苦労した。今回はちゃんと ISO 100 に設定し直して撮影に出かけた。
E-1 が発売された 20年前の事は分からないが、 同じく KODAK CCD 採用の LEICA M9 や PENTAX 645D では KODAKブルーって表現をあまり聞いたことはない。今こうして E-1 を使ってみて考えるに、青みがかった写りは 当時のOLYMPUS のチューニングであって KODAK CCD 自体が青味がかった写りを特徴としていたわけではないのではなかろうか。
E-1 が指定するAWBを外して Raw 現像でホワイトバランスを調整すると劇的な色調変化を見せる。素直かつ味のある色を示してくれる KODAK CCD の素性を見るにつけ、所謂 KODAK ブルー／OLYMPUS ブルーはOLYMPUSによる独自の味付けの事だったと確信している。
なので、自分としては特別 E-1を KODAK ブルー／OLYMPUS ブルーモデルとは意識せずに、KODAK CCDを使って KODAK リバーサルフィルムの写りを楽しむエミュレーター機として使っていこうと思う。
今日も日中はとても暑かった。暑い中E-1を手に持って散歩していると、丁度学校の前を通りかかる時ににどこからとも無くパンの焼き上がるいい香りが漂ってきた。
その瞬間、視覚と嗅覚が突然遙か昔に置き忘れた記憶をまるでエミュレーション体験のようにフラッシュバックさせてきた。この学校は自分とは全く縁のない学校だけれど、脳っていかにも不思議なものだ。
立葵に百日紅、夏の花たちはまだ頑張って路傍に咲いている。数はめっきり少なくなったが、どこかの林で鳴いているつくつく法師の声も聞こえている。
低画素に狭いラティチュード、深みのある色、E-1 はエミュレート機としてなかなか良いカメラだと思う。
E-1 に合わせるフィルムシミュレーションをKODAK のどれにするかはまだ自分の中で定まっていない。Kodachrome、Elite Chrome、Elite Color、Ektachrome、どれも個性がありて迷ってしまう。実際のフィルムでは残念ながら Ektachrome のみが現役なのでいずれはフィルム機で写りを確かめてみたい。そういえば一時期 Kodachrome再販の噂が流れた事があったが、その後どうなったんだろうか。
散歩の道すがら数年振りにコメダ珈琲に立ち寄った。コメダのカツサンド、毎回注文して、毎回、「そう言えば前回、自分には量が多すぎると思ったんだ」と後悔をする定番メニュー。当然今回も頑張って無事完食したw。
頑張って完食したコメダのカツサンドは今日の1時間以上のお散歩で多分カロリーオーバー分はチャラになったはず。家に帰り着いたら、お腹が空いていたw。
