Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

夏の名残は KODAK ブルーで:3/3

本日は連休最終日。 久しぶりに持ち出し歩いた OLYMPUS E-1 も本日で最終。

今回の一連の E-1 お散歩撮影に装着していたレンズは SIGMA の 30mm F1.4 DC EX。マイクロフォーサーズになる前の(つまりミラーレスになる前の)フォーサーズにとっては貴重な(多分唯一の)明るいレンズだ。

E-1 / SIGMA 30mm F1.4 DC EX / Kodachrome 64

 そこそこ寄れるし、絞り開放での柔らか目の描写はフィルムエミュレータとしての E-1にマッチしていると思う。SIGMA のこの後の世代の Art シリーズにも改良版の 30mm F1.4 DC があるが残念ながらフォーサーズ用レンズは自分の所有しているモデルが最後となった。Artシリーズの方の 30mm F1.4 DCは別マウント機でまたいずれ。

E-1 / SIGMA 30mm F1.4 DC EX / Kodachrome 64

基本 ISO 100や200しか使えない E-1 はフィルム機の感覚そのもの。なので室内でフラッシュを焚かずに撮影するには明るいレンズは必須なんだけどなぜかオリンパスフォーサーズ用には明るいレンズを作らなかった。フォーサーズ発足時の、「デジタル画質をとことん高めるためのフォーサーズ規格」という理想に大口径レンズは合わなかったからだろうか。

E-1 / SIGMA 30mm F1.4 DC EX / Kodachrome 64

E-1 の短所としてホワイトバランスが不安定な事があげられる。Raw 現像で調整するわけだれど後でケルビン値を一致させれば同じ色相になるかと言えば必ずしもそうならないところが難しいところ。E-1 というよりも KODAK CCD の特性なんだろうか?

E-1 / SIGMA 30mm F1.4 DC EX / Kodachrome 64

E-1 はKODAK ブルーを特別意識する事無く撮影するようにしているが、露光条件や光線の条件で、空がとんでもなく濃いブルーに写る時がある。上の写真は Kodachrome 64で現像するとあまりに空の色が濃い群青色だったので少し彩度を現像で調整した。やっぱり KODAK ブルーという特性が実在するんだろうか。KODAK 自体がデジタル写真から撤退してしまい誰も深掘りしない今となっては永遠の謎だ。

E-1 / SIGMA 30mm F1.4 DC EX / Kodachrome 64

さて連休明けは 9月も残り1/3で直におはぎ作りの日がやってくる。今日も真夏のように暑かったけれどお彼岸以降は一気に秋めくのかな。