PENTAX 九秋(KYUSHU)に触発されて ASAHI PENTAX SPF + TAKUMARで撮影に出掛けたい現在の心境ですが、まずは先日撮り残しが見つかった1年以上前のフィルムを撮り切る必要があります。
LEICA MDの時と同様に、念のために遮光袋の中で裏蓋を開け、フィルムの存在を確かめます。
と思ったのですが、手探りだと裏蓋が開きません。
焦って再度明るいところで確認すると、巻き上げノブのとなりのステンレス製ボタンを押さないと巻き上げノブが上がらず、従って裏蓋が開かない構造でした。
プロ機だけあって、手違いでフィルムを台無しにしない工夫がされております。
無事に遮光袋で裏蓋を開き、フィルムの存在を確認出来ました。
再び裏蓋を閉め、取り出したNew F-1を確認するとフィルムカウンターが「0」に戻ってしまっていました。Leica MDだとフィルムカウンターは自動ではリセットされないのですが、この辺り、日本製品らしさを感じました。ワインダー側のフィルムカウンターは自動リセットではないので一安心です。
他にCanon New F-1 を使う上での注意点として、今世紀的感覚としては、バッテリーグリップを装着した場合は本体にもグリップ側から電源が供給されるという思い込みがあるのですが、80'sはまだ自動化が発展途上の時代であります。
New F-1 本体に装填する電池が切れている場合、いくら充電済みのワインダーやモータードライブを装着してもAEや電子制御部分のシャッターは機能しなくなってしまいます。
例外的には「AEモータードライブFN」という特別仕様の充電式モータードライブのみはNew F-1本体へ電源を供給出来るのですが、装着するとかなりごつくなリますので、フル装備出撃の気持ちになった折りに、改めてブログで紹介したいと思います。
さて、銘玉 New FD 85mm F1.2 Lですが、本来であれば本レンズならではのBokehを愉しむ写真を撮りたいところですが、今日のような陽気で感度高めの ISO 200のフィルムではシャッター最高速度の1/2000を常用してもまず不可能です。PLフィルターかNDフィルターの装着が必須ですが本日のところは手持ちのスカイライトフィルターを装着です。
New F-1 アイレベルファインダーの持つ機能としてはAEはシャッター速度優先モードのみに制限されます。
シャッター速度は1/2000に固定し、絞りはカメラ任せの自動制御で撮影し、少し音の大げさなワインダーがシャッターボタンを戻すと同時に自動巻き上げしてくれるので、思いのほかテンポ良くフィルムカウンターが進みます。Lecia MD Visoでの撮影からは劇的な進化を感じます。
今日のような晴天では少し暗い日陰の撮影でもF値は2.8~4くらいでしたので、このレンズらしい写真を愉しむにはフィルターもそうですが、思い切ってISO 50以下のフィルム装填とかも良いかもしれません。
撮影結果を確認出来るのはまだまだ先ですが、MF用スクリーンという事もあり、良いレンズを装着した時のファインダー像は繊細で美しいです。ミラーレスのEVFではまだまだ到達出来ない世界がある事を実感出来ました。