時間の隙間をかいくぐって、PENTAX 秋色カスタムイメージ「九秋(KYUSHU)」を戸外で試してみました。
「九秋(KYUSHU)」がマゼンダとグリーン強調の低彩度、明度低めコントラスト高めの仕様である事は前回記した通りです。
レンズは前回同様に HD DA 70mm F2.4 Limitedを使用しています。
このレンズは基本はAPS-Cカメラ用なのですが、イメージサークルが 35mm フルフレームをカバーしているとの事で、今回は K-1 Ⅱのオートクロップ機能を解除して、フルフレーム 70mm相当のレンズとして使用してみました。
まずは開放 F2.4での作例ですが、ごらんのように周辺減光がはっきりと出ます。
九秋(KYUSHU)はコントラスト強め、明度低めの仕様なので尚更目立つのかもしれません。これから何事かが起きそうな雰囲気の写真です。
少し絞ってF5.6では周辺減光はほぼ解消されております。
再びF2.4。確かに緑を綺麗に写しますね。
一方で紅葉の色はぐっと抑えめな渋めの描写になります。
こういう硬質なものはあまり特徴が出ませんね。
前回の薔薇もそうでしたが、花ははっきりと特徴が出ます。
結構好きな雰囲気の写りです。マゼンダとグリーンが強調されているという事で、Kodak PORTRAとフジカラーのいいとこ取りのネガフィルムといった感じでしょうか。
夏天(KATEN)は直球ストレートでしたが、九秋(KYUSHU)はなかなかの変化球で来ましたね。すっかり触発されて、ASAHI PENTAX SPF とTAKUMARレンズを掘り起こして PORTRA かフジカラーで撮影しに出掛けたい気持ちになっております。
本日のおまけショット