散歩で表を歩いていると、公園や庭の藤棚が立派に花を咲かせ始めているのが目に付くようになりました。
我が家は藤棚があるわけではないですが、小さな盆栽の一才藤が無事花を咲かせ始めましたよ。
なんとも風雅な姿と色ですね。花芽はひとつだけでした。ちっちゃな鉢なので仕方ないですかね。園芸詳しい方はご存じと思いますが、藤はこの花芽が大切なんですよ。
実はだいぶ前に、見事にたくさんの花を咲かせた鉢植えの一才藤を園芸店で買った事があるのですが、花が終わった後からカイガラムシが超々発生し、冬期にバッツンバッツンに伸びた枝を剪定することにより根こそぎ駆除した事があります。
その時に花芽がついていた枝をすべて切ってしまったらしく、その後どんなにその一才藤が大きく成長しても二度と花を咲かせる事はありませんでした。たまに手入れ不行き届きの公園でも、花が一切咲かない藤棚を見ることがありますよね。
藤ってほぼ病害虫付かない事で有名な植物なんですが、なぜか園芸店で購入したその鉢は花を楽しんだ後、気温が暖かくなると手に負えないくらいのカイガラムシが発生してしまったんです。
大胆な剪定でカイガラムシ駆除には成功したんですが、一才藤はその後、花を咲かせない、葉っぱだけは旺盛な、日除け目的の樹木として何年も活躍しましたが(藤って水を絶やさないと超旺盛に生育します)、うちの小さな庭が天空のラピュタのように木化した藤で隠れる事を恐れて伐採されるまで、一度も害虫が付いた事はなかったです。あの不自然なカイガラムシ大発生は今でも苦い気持ちで思い出します。
今年お迎えした一才藤も盆栽の可愛い姿は今のうちです。いずれ鉢を大きくし、あの時に叶わなかった、毎年立派に花も咲かせる大きな藤に・・育てられるのかな。