Decisive Moment を Leica で切り取るマジシャン、Henri-Cartier-Bresson の写真集を買ってみた。数百ドルするような厚表紙の本格的なものではなく、小さな簡易的な写真集だが、彼の信奉者で哲学者の Michael Brenson の序文と選りすぐりの63作品が各見開きページに一枚ずつ、良質な紙に丁寧に印刷されており、製本に手抜きはなかった。
買って良かったと思っている。
若い頃のHenri-Cartier-Bresson。なかなか男前です。
この頃(1930年代)は レンジファインダーの Mマウント Leica は出ていなかったので、 L マウント Leica を使っていたみたい。
肖像権保護と電子ネットワーク社会の現在、彼のようなスタイルで写真を撮るのはかなり困難な気はするけれど、少しでもそんな気持ちで写真を撮るために、今回モノクロームの使い捨てカメラをいくつか購入してみた。
いくつか、と言っても恐らくここに出ている 4種類が現在入手出来るモノクローム使い捨てカメラの全てだと思う。いずれも ISO 400でFujifilm の写ルンです同様、単純なプラスティックレンズに固定シャッターに固定絞りでフラッシュ内蔵。AGFA のみ 36枚撮りで、Kodak と ILFORDの 2種類 は 27枚撮り。
Henri-Cartier-Bresson が もし現在も写真を撮るとすると、こういうカメラなんかも使ったんじゃないかという気もする。あるいはデジタルなら森山大道みたく RICOH GRとか。それともやはり M 型 Leica なんだろうか。
これらのモノクロカメラを使いきったら、次は Leica MD か Minolta-35 で若かりし彼のスタイルも試してみたい。