PENTAX の「夏天(KATEN)」に続く、カメラ限定、レンズ限定の「秋色」カスタムイメージは程なくリコーイメージングから公表される事と思います。まだカスタムイメージの名前も公表されていませんが、夏天に勝るとも劣らないユニークなカスタムイメージになるのではないかと期待しています。
本日はそんなPENTAX「秋色」カスタムイメージに使うレンズの選択について考えてみます。
目次
「夏天(KATEN)」のレンズ選びは二択問題
「夏天(KATEN)」で使えるレンズはどうだったでしょうか。振り返ってみると、夏天はレンズの選択肢が2本だけで二択問題でした。しかもその2本の価格差が数倍と大きく、どちらを選ぼうか迷った人は少なかったのではないでしょうか。この2本を比較一覧表にまとめてみました(表をクリックすると拡大します)。
価格が高い方のHD PENTAX-D FA21mmF2.4は電磁絞り対応、防塵防滴と最新の機能で、K-1/K-3Ⅲで使う分には魅力的なのですが、少し見方を変えると、旧式のデジタル機では絞りの制御が効きません。またフィルムカメラでもAFは効かない等の問題があり、基本的にフィルム機には使えません。
「秋色」限定カスタムイメージのレンズ選びは四択問題にレベルアップ
このような事情から自分も「夏天(KATEN)」レンズ選びにはさほど悩まなかったのですが、リコーイメージングの事前発表によりますと、今回の「秋色」限定カスタムイメージが利用出来るレンズは2本から倍増の4本となります。四択となりこれはなかなか悩ましい選択問題にななって来ます。
4本のレンズを比較考察してみます
「夏天(KATEN)」対応レンズ同様に、「秋色」限定カスタムイメージ対応のレンズ4本を一覧表にまとめてみました(表をクリックすると拡大します)。
今回は4本の最安値に大きな違いはなく、いずれも比較的お求めやすい価格帯ですので、値段は決定的な判断基準になりそうにありません。
ここで、「35mmフルフレームイメージサークル」対応かどうかに着目してみましょう。公式にフルフレームに対応するとしているのは「FA」の名前通り、HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedのみです。しかし表中で「△」マークとしているHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limited、HD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limitedの2本は実質フルフレームのイメージサークルをカバーしている事が知られており、35mmフルフレームのカメラでも使用する事が出来ます(K-1に使う場合、自動クロップ機能の解除設定は必要になります)。
そうしますと残った2番目のHD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limitedは少し見劣りする感じになり、自分としては選択肢から脱落します。
残り3本で比較します。HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limitedが少し価格が高い事と絞り環が付いていてMFフィルム機でも使える事以外では、焦点距離と開放絞り値を見て選ぶ事になるのではないでしょうか。43mmと40mmはほぼ同じ焦点距離なので、どちらかをここで除外します。
ここで自分の個人的な事情として、既に smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS を所有しているため、おそらく光学設計が同一のHD PENTAX-DA 40mmF2.8 Limitedは候補から脱落となりました。
smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS / 標準レンズ / Kマウントレンズ / レンズ / 製品 | RICOH IMAGING
残りは2本です。
残った1本
出来るだけ安く上げるならHD PENTAX-DA 70mmF2.4 Limitedと思いますが、フルフレーム使う場合は70mmというのは結構微妙な焦点距離ですね。もっとも昔は標準ズームと言えば35-70mmが定番だったようですが、APS-Cクロップで使う時の107mmという焦点距離も併せて考えると、目的がポートレート用途である場合以外は選択から落ちる事になりそうです。
一方のHD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited ですが、用途目的の広いレンジの焦点距離である事、FA Limited レンズならではの絞り環や美しい七宝焼きのフィンガーポイントを愛でられる外観である事、MFフィルム機でも使用出来ることなどを考え合わせると、お値打ち価格とも言えるように思えてきました。自分の場合、最後に残ったのはこのレンズになりました。みなさんはどうお考えでしょうか。
あとはブラックかシルバーか、悩ましい最後の決断に迫られます。
リコーイメージングからの正式発表まで、しばらく逡巡しながら楽しみます。