現在順調に再稼働中のCanon New F-1です。
AE機能とワインダーグリップのおかげで順調にKodak Color Plusのコマ数を稼いでいるのですが、このセットアップでは、フィルムカンターを示す小窓が二つになります。一つはボディ側のカウンター窓、もう一つはワインダー側のカウンター窓です。各々違うカウント数を示している事やその仕様に気付かず、あれこれ悩んでしまったお話を今日は記録します。
①ボディー側のフィルムカウンター窓
これは素直に、フィルムを装填してからの撮影枚数に応じて、1から積算されていくカウンター窓です。現在「20」を指しております。ただし、今回は随分過去に装着されたフィルムの存在を確認するためにダークバッグ中でカメラの裏蓋を開閉したため、途中でカウント「0」に自動リセットされてしまいました。従って、現在の正確な撮影数はわからなくなってしまっております。確かにfool proof な仕様なのですが、自分的には手動設定でも良かったのですが・・。
②ワインダーグリップ側のフィルムカウンター窓
こちらはワインダーグリップ基部の背面にあるカウンター窓です。
最初に保管庫から発掘したときにはカウンター表示「12」くらいでしたので、「なるほど。以前に12枚撮っているんだな」と思い、こちらは裏蓋開閉によるリセットも無いので、撮影枚数確認に利用するつもりで撮影を再開しました。
ところが順調に撮影を進めていると、突然ワインダーのフィルムカウンター窓右横にある赤いLEDランプが点灯し、「ギュッ」と短く呻いたきり、巻き上げが進まなくなりました。
「フィルムかギアがジャムしたか?」と調べてもフィルムは手動レバーでスムースに巻き上げられますし、カメラ本体とワインダーの接合不具合もありません。
「電池パワーが無くなった?」と思い、電池再充電し再稼働しましたが状況は変わりません。
おまけにファインダー内のAEメーターの絞り値指針が常に「4」を示す事に気付きました。つまり、明暗にメーターが反応しなくなったわけです。
これは「本体側の電池切れ?」と思い、本体電池を交換し、ワインダーを外して最装着し、撮影再開するとやはり同じ現象でワインダーの赤色LEDが点灯し、最初だけは正常に作動したAEメーターも途中から再び「F4」固定になってしまいます。
困った・・・。壊れちゃった?
とがっくりしながらNew F-1に視線を下ろした時、ワインダーグリップのフィルムカウンターが「0」を示している事に気が付きました。??撮りはじめはカウンと「12」を示していたはずなのに!
故障では無く、仕様だと気付く
「36までカウントアップしたので再度自動で0に戻った?」「電池交換した時に0にリセットされた?」などと一瞬混乱してしまいましたが、AEファインダーが同時に機能しなくなっている事なども考え合せると、恐らくNew F-1からのメッセージは、
「カウントセットしていたフィルム数は撮り終えたので、フィルムを換えるなり、再度フィルム枚数をカウンターセットするまでは撮影出来ませんよ!」
という事ではと気付きました。
やはり New F-1はプロ仕様だった
そして確かめるとその通りでした。ワインダーグリップのフィルムカウンターは本体側と真逆で、最初に必要な枚数(24とか36とか)をセットし、1枚撮影する毎にカウンターが減数していく仕様でした。確かに本体とおんなじカウント数をワインダーに表示していても只の無駄ですものね。過去に自分がどういう状況でワインダーを装着したかはもう記憶には無いのですが、今回の再稼働時に表示されていた「12」は、「ここまで12枚撮影しましたよ」では無く、「あと残り12枚撮影しますよ」という意味だったのです。目からうろこでした。
そしてカウンターが最後「0」になり、目的の撮影が終了したのでフィルムの巻き上げも止め、そしてAE機能も止ったわけです。なんというプロフェッショナル仕様。
そしてCarl Zeiss Tessar に最終バトン
仕様がよく分ったので、恐らく残り枚数は10枚以下とは思いますが、ワインダーのカウント数は再度24にセットし、レンズはNew FD 85mm F1.2 L からCONTAX用の Carl Zeiss Tessar 45mm F2.8 に交換しました。気分をリセットし、本日散歩撮影に出掛けてきた次第です。
さて、一体あと何枚撮影出来るのでしょう?
本日のおまけショット