散歩していると可愛い小鳥さんに出会ったり、道路や川の向こう側に綺麗な花が咲いていたりしますよね。そんな時、スマフォの指望遠ズームだけではいずれ物足りなくなるものですし、なにより自分としては屋外でのスマフォ撮影はリスク管理上避けた方が良いと考えています。紛失トラブル、落下破損、等々です。
スマフォはそもそも写真撮影用にインターフェースが作られていませんし、生活に不可欠な機器として重要な情報や機能が入り過ぎています。恐くて頻繁にポッケから出し入れしたりプラプラぶら下げ歩きは出来ません。
写真撮影専用のスマフォを一台持つならばまた話は別と思います。写真機能だけならOSバージョン問題で数年で使えなくなる心配も無くなりますし。
とはいえ、小鳥さん撮りにさすがにスマフォ指ズームは厳しいですよね。かと言って普段自分が持ち歩いている 豆粒カメラの Coolpix S01も他人様にはお奨めする事は出来ません。
そこで今日は、今年販売終了した Nikon 最後のコンパクトなコンデジ、広角から超望遠域まで撮影可能な Coolpix A1000を散歩撮影に持ち出して感じた点について語ります。
Coolpix A1000
Coolpix A1000は9月末にブログで少し紹介しました。
これ一台で、光学ズームで広角28mm~超望遠840mmまで撮影出来るという、スマフォにはマネのできないスペックを誇っていました。
でもあまり売れなかったみたいですね。その辺りの原因も1ユーザーとして考えてみたいと思います。
今日念のために確かめてみたのですが、Nikon Directのサイトで叩き売りされていたA1000は無事完売したようです。長年お付き合いして思い出も多いNikon コンパクト Coolpix。最後の機種を買った事を少なくとも後悔はしていません。たとえ鈍重だとしても。
作例と感想
明るい日中は綺麗に写ります。AFはもっさりはしていますが、一眼と比べて云々はナンセンスかなとは思います。AFはマクロ的な撮影をしようとすると途端に愚図り始めます。
MFも🌷マークもメニューにはあるのですが、これらを使いこなすにはお釈迦様の気持ちが必要と感じます。何十年も前のカメラやFOVEONを好き好んで使っている自分がそう感じる訳ですので、この辺りが気になって買わない/手放す方もいたのではと推察されます。A1000を使う事は、Nikon 1 V1が如何に良く出来たカメラであるかを見直す良い機会にもなりました。
絵作りは良くも悪くもスマフォ的です。某社コンデジのような使えるカスタムイメージはありませんので、自分でカラーバランスを設定するのが良いのかも知れません。但し、自分でカラーバランスをいじった場合はホワイトバランス設定が出来なくなるという謎仕様。何か理由はあるのでしょう。ここもまた慈愛の心をもって今後地道に試みて、好みの絵作りにしたいところです。
ちょっと暗くなると色の描写は劣化してきます。でもこれは A1000 の問題ではなく、センサーサイズの物理的な問題。それでも一昔前のコンデジより画像処理は優れています。ISO400 までは許容範囲。その上は厳しいでしょうね。
晩秋に咲く桜、十月桜。生け垣の中で距離がありましたが、A1000ならググッと寄れます。ハチさん頑張ってます。
真価を発揮するのはこういうシチュエーションですね。可愛い小鳥さんジョウビタキ。冬の渡り鳥です。
なぜこっち見ながら首をかしげる?!バードウオッチャーキラーですね。
オナガ。綺麗な羽毛とカラーリングですね。川の対岸から。ISO少し上がってるので拡大すると塗り絵的です。でもそういう鑑賞をするカメラではないので問題ないと思います。
柿を争って?闘う?ムクドリ。それとも求愛行動か。鳥詳しくないのでわかりません。
アオサギはサギの中でも人に対する警戒心が弱いです。
超望遠レンズのカメラを買う動機としては一つに動物撮影があると思います。鳥さん撮影に関しては、とどまっている鳥は大丈夫ですが、A1000の AFはとてもおっとりしているので飛翔体は逆立ちしようが不可能です。三脚構えた鳥屋さん達に混じってA1000で鳥撮影する事はちょっとした度胸試しかもしれませんね。
自分はあまり広角を撮らないので、広角側は28mmで良いのですが、最近のスマフォは超広角レンズが普及してきたのが比べられた時に痛かった点でしょうか。
AFに関しては時に慈愛の心が必要なCoolpixなのですが、彼らは一眼レフではありません。でもいっそそれならMFがもっと使い易ければ良かったのにな。という気持ちはあります。