Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

やはり Nikon D2Xsはデジタルフィルム機

久しぶりに Nikon 最後のAPS-C Pro機、 Nikon D2Xs を自宅ブラックホールから救出して散歩に出掛けた。

装着したレンズは TAMRON 最後の機械絞り対応の望遠ズームレンズ A030モデル。

この望遠レンズはAFフィルム機 F5/F6 でも問題無く使える、最後の最新レンズ。手ぶれ補正は純正AF-S G タイプレンズよりも強力な仕様なので、NikonのFマウント撤退宣言時に買い置いたもの。

www.tamron.com

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

Nikon 機らしい生真面目な仕上がり。

この写真は ISO 320 で撮影したんだけれど、原画像を拡大すると結構粒子が見える。画素数が少ないって事もあるかも知れないが、この粒子っぽい仕上がりからはまだフィルム機が現役だった時代の空気を感じる。

そう言えば、前回 D2Xsに火を入れた時は、「F5のエミュレータ機として使う」と題して高感度で粒度感を上げ、フィルムシミュレーションで楽しんでいた事を思い出した。

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定期的に使っていないと、忘れてしまうもんなんだな。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

これなんかももう少し高 ISO値で粒子を出した上で、Raw Therapee現像するとフィルム写真になりそう。この時代のデジタルカメラはISO値を上げるとすぐに粒子が荒れてくるので、そういう楽しみ方において、敢えてこの令和に使う理由は大いにあり。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

ジェット戦闘機とかでなければ、AF撮影素人の自分でもすっと合焦する。最新のミラーレスとパルスモーターレンズにはかなわないにしても、元来pro機だから十分な性能。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

300mm、換算 450mm なので上空を旋回している猛禽類にはちょっと短い。やはり鳥さん撮影には換算 600~800mm くらいは欲しいところ。D2Xs素数少ないので大胆トリミングも難しいし。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

これは難しいシチュエーションだけど、 D2Xs頑張ったね。誰でも上手く撮影出来る訳ではない機材は修行にも似て奥深い。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

自分にはわりとレアアイテムのアカゲラ。こっち見て欲しかった。というか、こっち見てる時にD2Xsフォーカス外した・・。それでも「 ウキーッ!」と叫ばず、おおらかに歩め写真道w。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

いつもわんこと歩く小川にはカルガモしか見かけないけど、ちょっと大きい川に出るとカモの種類が変わります・・と思ったら彼らはカモじゃなく「オオバン」。クイナの仲間とか。ほ~。

ちょっと距離遠い。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

珍しい、白サギの大集団。こんな数初めて見ましたよ。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

集団で翔んでみたり、着水してじゃれあったり、楽しそうでした。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030

いや、良かったと思う色んな意味で。

前回のZfcとおんなじで、「少しAF撮影の事考えよっと」いう気持ちになった事、粒度を感じる写りがフィルムっぽい事(つまり、やはりD2Xsは F5のデジタルエミュレーター機と再認識)、敢えて令和に連写ミラーをバタバタさせる爽快感、などなど。

そう言えば今回、一点 D2Xsの欠点を発見した。

実はD2Xsでバタバタバタッと本格連写したのは初めてなんだけれど、バッファーがすぐ一杯になって、そうなるとシャッター回復まではある程度の時間が必要になる事。

ファイルサイズを小さくしておくのはひとつの解決策だけど、こればっかりは当時の電子的性能の限界なので、基本的には諦めるしかないかな。

D2Xs / SP 70-300mm ModelA030