Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

紛争の影響

ポリティカルな事をこのブログで陳述する意図はないんだけれど、今回自分の直接的な尺度でウクライナ紛争がなお進行中の現実である事を感じる出来事があったので記録する。

事の発端はカメラバカの「今買わなきゃ病」だ。

発病で取りそろえた機材は自宅ラビリンスに迷い混むわけだけれど、今回は FUJIFILM の X-H1 を「買わなきゃ」となった。理由は他愛もない事なので書かない。

でもこの悲運のカメラが発売から程なくして叩き売られていた頃から欲しかったのは事実で、脈絡のない突然発作ではなく、結局は今頃になって発火の撃針が撃たれたという事だ。

今回もいつもの国内所定ルートから候補選び、そして購入、あるいは購入を試み、そして案の定地雷を踏み、その後のリカバリーもしたんだけれど、そうなると尚更後には引けなくなってくるもの。最終手段であるeBayにアクセスしたw。eBayは大海原で深海なのであまりたち入らないようにしているんだけれど。

鉄則に従い、数百件以上のsale実績で99.8%以上の positive フィードバックをもらっている出品者を選び、未使用品のX-H1 をドイツの出品者から購入した。円安や輸送費があって、結局 X-H1が叩き売られていた当時に日本で購入するよりも割高にはなったけれど、日本では結構使い込んだものが「ほぼ新品!」「極上!」と新品時より高値で平然と売られている事を考えると良い選択だったと思う。eBayは出品者をちゃんと選べばfairだ。そもそも未使用の X-H1 自体が今となっては入手困難だし。

とは言え、海外からの輸入なので、初動でのトラブルはやはりあったw。英文交渉力は必須。

きちんとした出品者だったので X-H1の再送は直ぐに対応してくれたんだけれど、DHL のトラッキングID を日々見ていると、フランクフルト空港で日本に転送されてからいつまで経ってもステータスが動かない。その状態で1週間以上待ったかな?これは航空便輸送では今まで経験なかった事だった。

物品が行方不明になっちゃうと出品者への返金交渉とかeBayへの返金交渉の期日もあって面倒だ。なので一瞬は失敗したかなと後悔しかけたんだけれど、よくよくDHLのサイトでトラブルシュートを読み込むと、「日本向けの航空便は現在ウクライナ、ロシア間の紛争の影響でルート確保に苦労しており、平常時に比べて大幅に輸送時間を要しています」という事らしい。

なるほど。ここで一気に不安解消するとともに、未だに戦火が続いている現実に心が引き戻された。Google Map で上空からウクライナを見ると、いかに酷い状況であった事か想像するに難くない。奇しくも最近NHKで「マリウポリ72時間の記録」を再放送で観たばかりだった。

欧州に出張している方の話によると、欧州便は現在も迂回ルートをとるために何時間もフライト時間が長くなっているとの事。

ウクライナからの輸入菓子、CUSHIONSを頂きながら遠く平和を願う。