Foto Anthem

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Emotion! 古いコンデジを Polaroid シミュレーション

Raw Therapee で使えるフィルムシミュレーションにはKodakやFujiと同じくらいにPolaroidインスタントカメラフィルムのメニューが充実しています。開発者にPolaroidマニアの方がいるのかもしれません。

自分にとって、Polaroidは思い出すのが困難なくらいの昔に使った記憶があるくらいで長らく忘れていた存在だったのですが、ここ数年は自分で中判(ブローニー判)フィルムカメラも撮影をするようになり、中判カメラが商業界で現役で運用されていた時には撮影現場での確認用に中判サイズのPolaroid フィルムバックなるものが使われていた事や、でも現在は製造中止されている事などを知り、再び興味を持つようになりました。

dc.watch.impress.co.jp

富士フイルムはブローニー判用のインスタントフィルムを2016年までは生産していたみたいなので意外と最近まで作ってくれていたんですね。残念です。あと10年頑張ってほしかった。

 

最近は富士フイルムの別フォーマットのインスタントフィルムであるチェキ用フィルムを使って、中判カメラやベスト版二眼レフで撮影している方々がいる事も知り、インスタントフィルムでの撮影に興味を感じるこの頃です。

中判カメラ⇓

www.youtube.com

ベスト版二眼レフ

note.com

 

そこに加えて、最近使い出したRaw TherapeeのPolaroidメニューの豊富さですよw。

ちょこちょこRaw TherapeeのPolaroidフィルム現像メニューで遊んでみて気付いた事があるのですが、このモードって味わいのある現像が出来るのですが、最近の良く出来たデジカメや iPhoneとかの高性能スマフォの精細な写真だと、どこか嘘っぽい感じに仕上がってしまうんです。iPhone本体にも確かに以前から類似のビンテージフィルム風の現像アプリはあるのですが、iPhone使い出しの頃一度だけ使って見て、「ふーん。」で終わっておりました。

一方で、ひと昔前の、低画素の、センサーの小さい、高感度ISOにめちゃ弱い、例えば自分の持つカメラだと Coolpix S01とかだと、Raw TherapeeのPolaroid現像をかける事によって、それらしい、エモい感じに仕上がる事を発見しました。

消え去ったモノ達のルネッサンス、先端が必ずしも解ではない、何気に嬉しい発見だったのです。なので、今日は春のCCD祭り連載を中断してこの記事をアップしておきます。今日は天候もあいにくの雨ですしw。

Coolpix S01 / Polaroid PX70

上の写真はNikon のミニカメラ Coolpix S01 で写した写真です。 S01 のセンサーサイズは1/2.9インチという事で、今やスマフォよりも小さいセンサーサイズです(でも何気にCCD♪)。

ISO Autoで撮影し、記録されたISO は500でしたのでうるさ方から見れば「使えねえよ」画質の写真をPolaroid現像してみたものです。

現像結果一目見て、「エモっ!昔どこかで見た写真かも・・♡」

www.nikon-image.com

自分はPolaroidについて全くの初心者なので今回この記事を書くにあたり逐一調べる必要があったのですが、このフィルムシミュレーションの名前になっている PX70というフィルムはPolaroidのヒット作カメラ SX-70、つまり低感度フィルム用のカメラ用として、Impossible社という、倒産したPolaroid社から工場を買い取った会社がSX70用に再生産していたフィルムで、既にこのImpossible社も現存しないためこのフィルムも現在は入手出来ないようです。

なんだか自分で書いていても、ややこしい背景説明です💨。

en.wikipedia.org

確かSX-70って今もおしゃれ系ショップとかに置いてあった気がします。ビンテージ品プライスで結構高かったような記憶。

Coolpix S01 / Polaroid PX680

こちらはPX680、同じくImpossible社がPolaroidの高感度専用カメラ600シリーズ用に再生産していたフィルムのようです。微妙にPX70よりもくすんだ色した感じのシミュレーションで、高感度フィルムっぽさが再現されいるようです。こちらのフィルムも現在は生産されていないようです。

600シリーズの一例⇓

en.wikipedia.org

Coolpix S01 / Polaroid 690

お~これは結構鮮やかな色彩ですね。Polaroidってネット上も情報が少なくて大変なのですが、どうも690っていわゆるブローニー版サイズ規格(つまり最大サイズ6cm×9cm)対応のType100って呼ばれるグループのフィルムバック用高性能フィルムみたいです。またこのフィルム用のデッカいPolaroidカメラも存在したみたいです。ISOは 100みたいなので、確かにこういう美しい鮮やかな写真が撮れたのでしょうね。自分のMamiya PRESSも6cm×9cm対応なのでこれは使ってみたかった。

↓ Type 100のフィルムリスト

https://en.polaroid-passion.com/format-type-100-films.php

Coolpix S01 / Polaroid 669

Polaroid 669、同じくType 100の高性能フィルムです。このフィルムはISOなんと80!さぞ高解像だったでしょうね。

Polaroidって番号とサイズ、カメラの組み合わせが分かりにくくておまけにPolaroidが倒産した後の再生メーカーが複数あって自分みたいな初心者には難解なパズルのようですが、一気にこのパズルピースを埋めてくれる海外サイトを発見しました。

その名も「Polaroid passion.com」w。やはり海外ではPolaroidマニアが沢山いるのですね。熱いサイト。でもその情熱、わかりますよ。

現在活動しているPolaroid再生会社のリンクも貼ってあって「その気」の方にはよさげなサイトになっています。

https://en.polaroid-passion.com/

でも初心者の自分はいきなり沼には入らず、大人しくチェキから始めることにします。