前回記事で予告した通り、来なかった近未来カメラ、 ミノルタ α-7 xi でフィルム撮影をしてみた。疑似ソフト効果という、デジタル時代を先取りしたようなミノルタ独自のカード拡張システムも体験してみた。
今回使用したレンズはミノルタの汎用便利ズーム AF 24-85mm F3.5-4.5 のみ。
α-7 xi に挿入して使用した「ファンタジーカード2」には2種類のモードがある。
下記2つのモード切り替えはカメラ上面の液晶パネルを見ながら、ファンクションボタンで操作設定する。
①ファンタジーモード
露出中にピント位置をずらす、あるいは(ズームレンズの場合は)ズーミング効果により、ソフトレンズ的な効果あるいは露光内ズーミング効果、あるいはその両方の組み合わせた効果が得られる。
更に、光の条件によっては②の多重露光によるファンタジー効果に自動で切り替わる事もある(つまり、このモード設定では3種類の効果がカメラの判断で切り替わる)。
②多重ファンタジーモード
ピントの合ったショットとピントを外したショットの2回シャッターを切り、1枚のフィルムに多重露光する事によりソフトレンズのような効果を得る。
さあどんな効果が得られたか。珍しくワクワクしながら現像が仕上がるのを待った。
自分の撮影は全て気楽なお散歩撮影なので三脚などは使用せず、全て手持ちで、気の向くまま 、α-7 xi に効果はお任せでシャッターを切り続けた。
ファンタジーな?撮影結果
これは3種類のうち、どの効果だろうか。多分だけどソフト効果とズーム効果の組み合わせかな。良くわかりませんw。
シャッターボタン押した時にズームが動いたり、ヘリコイドが動いたり、その動く量も毎度まちまちで撮影自体なんだか面白い。
これは明らかにズーミング効果が強く出たショット。
突進感が出ている。シャッター時に手動でズーミングしても良いだが、三脚使わずにお手軽にズーミング効果の写真が撮れるのは面白い。
単なる手ぶれ写真とは違う、絵画のようなショット。確かこの時はシャッターが2回切れたように記憶している。実質は「多重ファンタジーモード」かもしれない。確かにズーム効果は無いような感じ。
さて、このワンコポートレートからは「多重ファンタジーモード」に切り替えて、二重露光による疑似ソフトレンズ撮影。
真ん中辺りはシャープな感じで、やや効果の弱めにしたソフトレンズでの撮影感が出ていると感じる。
こちらも同じく「多重ファンタジーモード」。ただ、絞りやシャッタースピードは毎回カメラ任せなので、先ほどの一枚とはまた違った感じで絵画的な写りになった。
これはまたミステリアスな感じになった。三脚立てていないのでこんな感じになったのかな?面白い。
ここからはファンタジー効果のない、普通の撮影モード。
当然だけれども、至って真面目な結果だ。
これもノーマルモード。ピントの合ったところはシャープでなかなかこのミノルタの汎用ズームレンズは優秀な描写だと思う。
まとめ
いつものごとくお気軽に撮影したのだが、このファンタジー効果の特長として以下の事を感じた。
①光線状態が良いと、NDフィルター無しではシャッターが切れない
これは考えてみれば当たり前だけれども、実際にシャッターをカメラに拒否されるまでは気付かなかった。特に「ファンタジーモード」は早いシャッタースピードは選択されないのでNDフィルターは装着必須だ。
②安定した撮影結果には三脚を用意
ま、これも当たり前といえば当たり前。でも自分、三脚撮影嫌いなんですよ。
でも一度試してみたい気もするかも・・w。
いや遊び撮影の道具としては「ファンタジーカード」、有りなのではなかろうか。
実際、機会を作ってもう一度撮影してみたいと感じている。