先日紹介した、ペンタキシアンさん投稿のさくらほのか（PENTAX Q スマートエフェクト再現レシピ）には、良く説明を見ると、ホワイトバランス設定 「CTE」 と書いてある。
ホワイトバランス CTEって初耳ですが一体何でしょうか？と KP の取説を開いてみたところ、
ホワイトバランス設定説明のページには、
「CTE Color Temperature Enhancement」
と1行、略語の説明のみ記載がありましたw。
どうも「ペンタキシアンになるなら、CTEが何かを quest せよ」って事らしい。
わかりました。全然知らないので調べますねって事でネットで調べるとわりと前の情報達がパラパラ見つかりました。 どうも K-7とか、その頃に導入されたPENTAX独自のホワイトバランス制御らしい。呪文の謎を知りたければネット quest の旅に出ろって、いかにも PENTAX らしいと感じた次第です。
ネット情報によると、CTE というのは以下のように定義されるらしい。
「CTE」は“Color Temperature Enhancement”の頭文字をとったもので、ずばりそのまま色温度強調を意味しています。フィルム時代は色温度がフィルムごとに決まっているため、特定の光源下や、表現意図のために温度変換のLB（Light Balancing）フィルターや色補正のCC（Color Compensating）フィルターが用いられていました。
色温度を光源に合わせ、正しい色彩表現を行うという意味ではAWB（Auto White Balance）がそれに当たる機能ですが、表現意図のために特定の色味を強調する、といった方向の技法も存在します。夕景をより印象的に表現するために、赤みを強調したり。でもフィルムなので仕上がりは現像してみるまでわからず、複数のフィルムを用意して試行錯誤をする必要がありました。
ホワイトバランス「CTE」は、このテクニックをデジタルカメラの機能で補い、自動で簡単にやってみようと考えたものです。
ほえ～😮。
つまり逆張りの色補正か。これはとてつもなくPENTAXらしい。マニュアルでは無くて、口コミ的に情報発信してるところも含め・・。
という事で、Q 御用達の桜撮りモードのエミュレーターとして、KP のホワイトバランスは設定し直しです。
件のペンタキシアンさんの推奨は 「ほのか」と組み合わせる CTE のカスタム設定としてはM4B4、つまりマゼンダとブルーの逆補正を各々4段強調側の設定としていましたが、きりのいいところで（憶えやすいのでw）今回M5B5に設定しました。
さあ、どう変わるのかな？
まず、AWB設定から
いや結構変わるものですね。CTE M5B5は若干逆補正が強いかな？やはりペンタキシアン推奨の設定 M4B4補正の方が Q の「さくらほのか」には近い気がします。
でもこれも悪くない。
ちょっと悪乗りして更に逆補正を強調してみました。M7B7だったかな。「さくらほのか＋」と命名。
若干「ほのかさ」が消えていく感じでしょうか。
それでは再びAWB。
綺麗けど、AWBはさくらっぽさはやはり弱いかな。なんか 初代 Canon 5Dの Neutralっぽい。
やはり、M4B4、M3B3くらいがいい塩梅なのかな？
上の写真は空の青が少なくて、緑が乗ってきているのでさくらほのか＋設定でも補正がくどくなくて良い感じ。視野にどういう色が主体をしめているか見極める事が大事ですね。フィルム時代のフィルター選び同様に、CTE は結構上級者向けのオプションと感じる。
今日は気温も平年並だったので、わんこも絶好調。元気なわんこ散歩は上限気温23℃くらいかな。ややマゼンダ寄り色相補正か。
視野にマゼンダ系の色が入ってない場合はあくまで「ほのか」のイメージで。
いや、PENTAX、深いな。リスペクトペンタキシアンです。
でも取説にCTEが何者かは書いてもらえないものだろうか。
