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PENTAX K-S2 + Schneider Curtagon 35mm F2.8 :見上げればベス単ワールド

今日の早朝散歩の装備も夏仕様という事で、ホワイトカメラ+シルバーレンズを選びました。今日のレンズはDeckelマウントのSchneider-Kreuznach Curtagon 35mm F2.8 。昨日のTele-Arton同様、1960年代のKodak一眼レフ用のレンズです。APS-Cでは標準レンズくらいの焦点距離になるので、Tele-Artonよりは使い易いという期待を抱いて・・。

目次

本日の機材:PENTAX K-S2 + Schneider Curtagon 35mm F2.8

PENTAX K-S2 と Schneider Curtagon 35mm F2.8

Curtagon 35mm F2.8は凹レンズが前玉に配置される一般的なレトロフォーカスタイプの広角レンズです。

このレンズも昨日のTele-Arton同様に普通のフィルター付かない、フード付かない、のユーザー泣かせのレンズです。Kodakは一体何を考えていたのでしょうか。今となっては知る由もありません。

Tele-Artonには付けることの出来たKodak Retina用のフィルターもねじ込み効きませんでした。私の小径フードコレクションwどれも微妙にサイズが合わず、唯一フィルター径は合ったものを先っぽだけねじ込んで仮り留め状態で使いました。

最短撮影距離は60cmで相変わらず寄れないレンズですが、それでもTele-Artonの190cmよりは遙かに写真に自由度が出ます。

作例

PENTAX K-S2 / Schneider Curtagon 35mm F2.8

まずは曇天下のわんこポートレート絞り開放。換算焦点距離は53mmくらいの標準レンズ域ですが、レトロフォーカスタイプの広角レンズという事でパースペクティブは効いてますね。わんこがでか頭で可愛くなりました。描写は甘いです。

PENTAX K-S2 / Schneider Curtagon 35mm F2.8

完全に日陰での撮影。わりと良さげな写りです。少し絞ったと思います。

PENTAX K-S2 / Schneider Curtagon 35mm F2.8

日陰で対象物を見下ろす状態。少し絞りました。まあまあでしょうか。ちょっと色のりが悪い気がします。

PENTAX K-S2 / Schneider Curtagon 35mm F2.8

曇天を仰ぎ見た状態。出たなっ滲み!という感じです。極端にコントラスト低下して、涙目で霞んでます。

PENTAX K-S2 / Schneider Curtagon 35mm F2.8

こちらも同様。涙でかすんでますw。ベス単外し(Kodakの単玉レンズベスト判カメラでフードを外して独特のぼんやりワールドを作品にしたもの)の写真を思い出しました。

感想

いやなかなか難しいレンズでした。条件によっては(完全な日陰でコントラストのある対象物)まあまあの写りをしますが、少し空を見上げればたちまちベス単外し顔負けの写りになってしまいます。今回装着したフードが24~28mm用くらいの感じで反射防止の塗装無しなのも影響しているかもしれませんが、大概の人はフードも付けずに使うでしょうから、「使えねえ」と思ってしまうかもしれません。可愛い荒くれモノとして手元に置いておく手もあるかもしれませんが・・・Tele-Artonが優秀に見えて来ましたw。

深いしっかりとしたフードを付ければ少し変わるのかな?