Foto Anthem

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中華レンズ はビンテージの味:EOS Kiss X7 + YONGNUO YN50mm F1.8 II

あんなにたくさんあったおせち料理、どこ行っちゃたんでしょうね。

さてお屠蘇気分も抜けたところで、わんこ散歩撮影に久しぶりに繰り出しました。

選んだ機材は以前デザイン買いした Canon EOS Kiss X7ホワイト。いわゆる「ママさんカメラ」です。

Kiss X7 って当時Canonがママさん需要を狙って世に出した力作カメラで、Nikon D3300のライバルでした。かなり人気だったようで、ロングセラーだった記憶があります。世界最小サイズを狙い、D3300よりもだいぶ小さいです。また、ただ小さいだけではなく、特にホワイトモデルはパーツの色使いや作り込み含めたデザインが秀逸でした。何かと真面目なNikonとは対照的だなと感じた記憶があります。

下のリンク、Kiss X7ホワイトのカタログモデルは「ガッキー」さんだったんですね。ホワイトモデルに良く雰囲気が合ってます。↓

https://cweb.canon.jp/pdf-catalog/eos/pdf/eos-kissx7-w.pdf

その後、X7の後継機となった X9、X10でもホワイトモデルはありましたが、サイズも少し大きくなり、デザインも特に面白みの無いものになってしまいました。もうCanonとしてはミラーレス機に開発の軸足が移っていたのかも知れません。X7、名機だと思っています。

さて、今回X7 に装着したレンズはガッキーさんモデルのカタログにもあった、この Kiss X7 に一番似合う EF 40mm F2.8 STMでは無く、中華レンズのYONGNUO YN50mm F1.8 II ホワイトです。

このレンズ、デザインは撒き餌レンズとして名を馳せたCanon の EF 50mm F1.8 II のまんまコピーですね。

global.canon

スペック上、コピー元のEF 50mm F1.8 II との比較では、

①EF 50mm F1.8 II は距離目盛りが無いのに対し、 YN50mm F1.8 II は距離目盛りが付いているのがエラい。

②EF 50mm F1.8 II にはホワイトモデルは無いのに対し、YN50mm F1.8 II はホワイトモデルがあるのがエラいw。

③最短撮影距離はEF 50mm F1.8 II が45cmなのに対して、YN50mm F1.8 II は35cmと、EF 50mm F1.8 II の改良版であるEF 50mm F1.8 STMと同じなのがエラい。

と、なかなか憎い仕様になっています。

Kiss X7、ちっちゃ可愛い仕様なので、自分はFUJIFILM機用のサムレストをホットシューに装着して手持ち時のグリップを高めています。これにLeica Visoや Lomographyのシルバーレンズを合わせるとカッコ可愛いです。

それでは作例紹介します。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

絞り開放です。開放だとフワフワですね。後ろのザワザワBokehも含めてこれはビンテージレンズの写り味です。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

同じく絞り開放。ザワザワ。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

F2.8。少し絞ると落ち着いた写りになりますね。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

F2.8くらいを絞り開放値くらいで考えて運用すると良いかもしれないと感じました。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

再びF1.8。もう少しフォーカス面が結像していると良いな。若干絞りたかったですね。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

もう紅梅が咲き始めていました。桜はまだかいな~。少し絞ってF2.5。フード無しですが、ゴースト耐性は良さそうです。グリーン色のモダンなコーティングが施されています。

EOS Kiss X7 / YN 50mm F1.8 II

再び絞り開放。やはりBokehが落ち着き無くなります。このレンズというより、元のEF 50mm F1.8 II もこんな感じなんでしょうかね。

これはCanonの元レンズの構成図ですが、おそらくYANGNUOも同一の伝統的ダブルガウスタイプと思います。

風景などでシャキッとさせたい時はF5.6以上に絞り込んだ方が良さそうですね。

Canonの改良版の方の STM 版は所有しているので、写りを今度比較考察したいところですね。