Foto Anthem

Anthem for myself, my family, and every photo-lovers

Vintage FOVEON SD15 で撮る春

昼休みはわんこを伴い、 PENTAX Auto 110 の続きを撮影。

サブ機は  Vintage FOVEONとなった SIGMA SD15 に"カミソリマクロ" DG 70mm F2.8 を装着。

ここのところ強風の日が多いけれど、兎に角、今日はすごかった。途中で散歩に出たことを後悔したくらいw。

SD15 / 70mm F2.8 DG Macro

SD15 は画素数が高々 464万(!)という低画素で、PC画面上で強拡大するような見方だと今時の高画素機には太刀打ち出来ない。

けれどもこの立体感は FOVEON 特有で、発売当時は唯一無二だった記憶がある。

SD15 / 70mm F2.8 DG Macro

その後、SAマウントで SD1 Merrill、ミラーレスの SD Quattro H と後継機が続いたあと、ぱったりと新機種は途絶えてしまっている。漏れ聞こえる情報によるとLマウントフルフレーム FOVEON機の開発が難航しているらしい。

SD15 / 70mm F2.8 DG Macro

自分は普段、拡大鑑賞してにやける人ではないんだけど、SD15に関しては 、460万画素でここまで出来る!って事を確認したくてつい拡大鑑賞するくせがある。こういう他のカメラでは撮らないものも撮ったりする(他のカメラだと大概失望するので撮らない)。

手持ち機材で最高画素数は10~11倍の5,000万画素級。フジやライカの絵作りの違いや、センサーの進化によるダイナミックレンジの違いは分るけど、PC画面でゆっくり愉しむ分には 460万画素の SD15の解像感で十分なのでは、という気もする。

SD15 / 70mm F2.8 DG Macro

あ、でも電子的性能については心がお釈迦様レベルの自分でも気になる事がある。今回 1年振りくらいに持ち出して使っていると、シャッターラグが恐ろしく長く感じる事がある。1 テンポではなく、2 テンポくらいはずれる感じ。

SD15 / 70mm F2.8 DG Macro

内部の電子接点の劣化によるものなのか、それとも元々SD15ってこういうものだったのか。いずれにしてももう修理は効かないモデルなので、自分が看取るしかない。流石に他人様に売るのは気が引ける電子的性能だし、Jpegが全く使えない、Raw現像専用モデル、実用 ISOがせいぜい200までなのもなのもつらいところ。

この70mmカミソリマクロ、豪華金ぴかラインはともかく、フードは硬質な金属製でとてもかっこいいのだ。この時代のSA Macroは 70mmの他も数本揃えていて、 フルフレームFOVEON が出た時点でSAレンズごと L マウント移行の構想だったんだけどなぁ。あの頃のピュアな気持ちを思い出しては懐かしんでいる。フルフレームFOVEON で写真機材は上がりだなと考えてた。あれから随分の年月が経ってしまい、使っていないSAマウントレンズのみが増えている。

Nikonの Z8、その後の Zf を見た時、気持ちは相当、Z?って揺らいだ。けれどもフルフレームFOVEONがいつの日か出る事を夢見つつ、ミラーレスデジタル機は L マウントで行く事に決めた、嵐吹く2024年の春。